2012年10月16日火曜日

女性に尻を叩かれて


9月に入って何人かの女性たちに同時多発的に尻を叩かれた

一人目は榎田智子さん
アースボイスプロジェクトを切り盛りする女傑である
その彼女が翻訳の仕事を回してきた
しかもよりによって医療器具メーカーの映像に英語字幕をつける仕事
人材不足とはいえ、英訳だよ〜
ところが、はじめてみるとなかなか面白い
翻訳の環境というのは20年前と大きく変わっていて
ネットで機械翻訳もあるしネット辞書も充実している
もちろんそれらがあればすぐできるかというと、もちろんできるはずはなくて
結局のところは自前の言語力だけが頼りなのだが、随分、効率は上る
英語でブログを書かなきゃと思っていた私にとって、すごくよいリハビリになっている
一つの素材を元に、掘り起こしする人、映像を編集する人、翻訳する人、その翻訳をチェックする人、それをコーディネートする人といった複数の人間がネットを介したチームとなって仕事を進めていく様は、なかなか刺激的である

二人目は三上賀代さん
大磯でとりふね舞踏舎を主宰している舞踏家
何年か前に一度、夏のワークショップに呼んでいただいたことがある
その彼女から「9月に一度少人数のワークショップ」をとお声がかかったので
出かけていった
何度かとりふね主催の公演も見にいっているのだが、
彼女の生徒さんたちの舞踏は好きで、湘南舞踏派のファンを自認している
稽古は楽しかったし、なにより、言葉が通じる人と会っているという実感があった
三上さんとの付き合いはそう長くないのだが、
はじめから仲間だと思われているのが不思議でならなかった
しかし、たしかに同類だった
調子に乗って、いつでも白塗りで舞台に立ちますからと言い残してきてしまった
還暦を過ぎるともう怖いものがない

三人目は橋松枝さん
私の長年のお茶の先生
夏の間さぼっていたお稽古に9月半ばを過ぎてようやく伺えた
その時、いただいたお茶があまりに感動的で泣きそうになってしまった
お茶を習っていると、稀に不思議な体験をするけれど、今回のお茶はもう別格
神秘家になりそうだった
いや、あらためてお茶はサボっちゃいかんと思いました
大井町稽古場の若者をお茶に連れて行く企画も再開しなくちゃ

こんな具合でなぜか元気になってしまった
来年にかけ、本業の組織改革とかで、環境が大きく変わりそうだ
こういう状況に面すると、
オロオロするタイプ、ウロウロするタイプ、ワクワクするタイプ
といろいろあるようだが、
意外なことに僕はワクワクしている