2015年7月28日火曜日

中年独身稽古人

稽古場の制度設計をしていた時から、
これは、勉強を続けていくためのものであって、
職業人を育てるためのシステムではない
ということは明らかであった

そして案の定というか、
まったくそのように機能して、
結果として、多くの中高年独身稽古人を生み出すことになった
これだけあれば、別に、おひとりさまの人生も悪くない、
と思わせてしまうのは、稽古場の罪な部分である

ただ、整体というのは、
かつて、裕之先生が「整体三代」という言葉で表現されていたように、
家庭という現場を通して伝わっていくものでもある
家庭生活における「絶望」を経験しながら、ヒトは整体人になっていく

私自身、今となっては、独身者と似たような境遇にある
さて、これから先どうしようと思った時、
いかに稽古を継続できるかを、まず第一に考えてしまう
こうなったら、最後まで食らいついていきますぜ、
みたいなノリで、周回遅れの長距離走者を気取ることになる