2016年5月25日水曜日

ヨーグルト

引っ越す前まで、ヨーグルトは自分でつくっていた。つくっていたといっても、ただ、種になるヨーグルトをタッパー容器に入れ、牛乳を注いでかき混ぜ、容器にペーパータオルをかぶせ、それを食器棚のなかに置いておくだけ。二日もすれば、牛乳がヨーグルトに変身する。

種は大井町稽古場にだれかが持ち込んできたカスピ海ヨーグルト。けっこう大勢の人が持ち帰ったはずだが、生き残ったのは我家くらい。なんだかんだいって、十年以上生きながらえた。それが昨年の引っ越しの混乱ー冷蔵庫がない期間が一週間続いたーのせいでダメにしてしまった。

以後、市販のヨーグルトを食べる生活が続いていた。それはそれでいいのだが、1Lの牛乳というのは独り暮らしだと持て余す。低温殺菌の牛乳など買ってしまうと消費期限が短いから余計に困る。チャイを入れるとき、シリアルを食べときくらいに使うくらいで、そもそも、牛乳を飲むという習慣がない。

一度、市販のブルガリアヨーグルトを種に試みたのだがヨーグルト化せず失敗。やはり、菌を弱くする処理が行われているのだろうかと思いながら諦めた。一昨日だったか、ちょっと高めのカスピ海ヨーグルトというのを買ってきて、ダメ元でそれを種にして、牛乳を注いで一晩置いてみた。なんと、ちゃんとヨーグルトになっているではないか。これは朗報。これが次の世代の種になるかどう、試してみることにしよう。