2025年2月5日水曜日

十年

 寒中見舞いに「第二次京都暮らし十回目の新年です」と書いて、そうか、十年前はまだ横浜で暮らしていたのだと思い至った。自分が十年前、どんな状態にいてどんなことを考えていたのか。当時のブログー私的備忘録を読んでみる。妻を看取り、父を看取り、寂しくなって冬の寒さが堪えていたらしい。「ダナン」(2月9日)という項目で暖地への脱出を計画し始めている。「前にすすむ」シリーズを書き始めたのは5月のことで、この年の9月に京都に引っ越してるなんて予想もしていなかった。怒涛の一年、いや十年の幕開けだった。

2025年1月30日木曜日

1月の読書

学生を戦地に送るには* 佐藤優 新潮社 2017
長大作-84歳現役デザイナー* ラトルズ 2006
ひとが生まれる 鶴見俊輔 筑摩書房 1972
アメリカは内戦に向かうのか* バーバラ・ウォルター 東洋経済新報社 2023
怪物に出会った日* 森合正範  講談社 2023
新村スケッチブック* 日高由仁 新宿書房 1989
宇宙の途上で出会う カレン・バラッド 人文書院 2023

2025年1月25日土曜日

宇宙の途上で出会う

某公立大で教えるHさんに教えてもらった一冊。
今年一年かけて読んでいくつもり。
一部9900円。重さ900グラムの大著。
お試しに府立図書館から借り出して読み始めた。
刺激的かつ難解。
人文哲学系の用語と物理学の用語が同じ頻度で出てくる。
人文哲学系の用語はなじみがなく難解。
意外に自分が理系であることを知る。
貸出期限内に読み通すことは困難。
よって自費購入に踏み切る。
ただ買ってしまうと、返却期限のある図書館の本を優先して、
積読コーナーに追いやられる危険性がある。
実際、その様な本は一冊二冊ではない。

主役はニールス・ボーア。
一世紀前を生きたデンマーク人理論物理学者。
1962年没とあるから同時代人ともいえる。

ニュートンの古典物理学の用語で内観的身体技法は語れない。
では、量子力学の用語では可能なのか?
壮大なテーマに挑むことになる。
こうご期待。
一緒に読んでくれる人も募集中。



2025年1月22日水曜日

禁糖2025

禁糖つつがなく終盤へ。
普段の食事から、コーヒーとちょっとした菓子類が欠けるだけのことで、いつもとさほど大きくは変わらない。でも、ずいぶん真面目に食と向き合っている感はある。いかんせん腹が減る。今年はチーズ類をよく食べている。近所のパン屋さんのチーズチーズチーズというフランスパン生地の上にチーズ数種類おいて焼いたものがあれば満足。
先週末の白山稽古会もおにぎりフランスパンで乗り切った。
今週いっぱいで終える予定なのだが、昔のような我慢する感じがまるでなく、つまり、お祭り感を欠く禁糖ということになる。ま、こんなものか。

【追記 1/27】
禁糖終了。途中、味噌の仕込みなどもして充実。
腹部第2を乱すものとしてスマホがあることは間違いなく、禁糖と並行してスマホ断ちをすべきかもしれない。現代人には、こっちの方が大変だな。

2025年1月12日日曜日

なじむ

寝床から抜け出す前に自分のお腹に触れてみる。
え、もう禁糖なの?
腹部第2調律点が右手薬指でなじめば該当者となる。
うーん、去年より2週間もはやい。
おまけに来週末は白山稽古会がある。
とはいえ、2週間の禁糖生活に入れば、なんかの行事と重なることは避けられない。
で、いきなり禁糖開始。

では、なじむって、どういう感じなのか?
これを英語で説明できるのか?
日本語でだって説明はむずかしいぞ。
なじみの稽古って、稽古会の最初期からやっている。
二者が掌同士を合わせて、そのなじみを崩さないように、転がったり起き上がったりしていた。

同調の感じと言い換えても、伝わりづらい。漢字語だからなのか。
日常生活で使うとすれば「なじみの店」といったところ。
「なじみの店で食事する」とgoogleに問うと、Eat at a familiar restaurantと返してくる。
なじみをfamiliarと訳すのは、そう外れてはいない。つまり、すでに知っていること。
身体集注に入った時の「なつかしさ」というのは、忘れていたかもしれないけれど、すでに知っていた感覚。僕なんか、そのなつかしさに、いつも泣きそうになる。
からだに出会うとは、そのような経験。

禁糖に入ると、食い意地が張ってくる。
まずは、火鉢で餅を焼こう。

2025年1月10日金曜日

博覧強記

博覧強記の人は苦手である。
その頭の良さは認めるとしても、博覧強記ぶりが頭抜けた人とは距離を置いてしまう。

AIは博覧強記である。過去問を全部解いたことのある受験生みたいなもので、問い掛ければ、ちゃんとした(ようにみえる)答えが返ってくる。過去問になくても、過去問から類推して、ちゃんとした(ようにみえる)答えを返してくるに違いない。DeepLもchatGPTも優等生。この人たち(すでに擬人化がはじまっている!)に自分の語彙、文体を教え込めば、分身が生まれそうである。

人に似せたヒューマノイドロボットを作っていく過程で、不気味の谷現象というのが起こるらしい。つまり、その風貌が人に近づいていくと、あるポイントで人の方が拒否反応を起こしてしまう。AIの答えに対する薄気味悪さは、この不気味の谷現象に近いのだろう。あたかも、画面の向こう側に、自分の姿に似たいきものが座っているような錯覚を持つ。この異化感とどのように付き合っていくべきなのか、この先、重要になってくるはずなのだが、身体加工を唯々諾諾受け入れている現代人の多くは、そのような異化感を軽々と飛び越えていきそうだ。こわい時代だ。

2025年1月9日木曜日

初雀

稽古はじめは筆動法(5日)。
新年の季語を書いてみる。
草石蚕、若水、初旅、初雀、初稽古。

ちゆんちゆんと挨拶交わす初雀 小鳥
初稽古今年は何度皮を脱ぐ   和宏