ラベル 遍路 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 遍路 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年11月25日火曜日

遍路2025 杖を忘れる 

お遍路は杖と一緒に歩く。杖はお大師さまだという。
ただ、この杖の存在をぽっかり忘れることがある。頻繁にある。
一週間の時間が生まれたので遍路に出た。立冬を過ぎているから冬遍路である。
まずは宇和島に向かう。

いっと最初から忘れた。思いのほか早起きしたので、準備万端整えて、予定より早く家を出発して、最寄りのバス停に向かう。数百メートル歩いたところで、杖を忘れていることに気づく。慌てて家人に電話。途中で杖を受け取り、今度は違うバス停に向かって歩きはじめる。

無事宇和島駅に到着。改札を出て駅構内の端っこの喫煙所に向かう。一服して、その日の宿のある方向に歩き始める。数十メートル歩いたところで、杖がないことに気づく。慌てて戻る。遍路初日で二度も杖を忘れるという失態。前途多難だ。

遍路4日目。大洲から内子を通り抜けて大福という旅館を目指す。車道をひたすら歩く一日。内子に入る。内子に来るのは二度目、八年ぶり。前回は夏の人形浄瑠璃公演を観にきた。土地勘があるつもりで町に入ったが、どうも怪しい。ビジターセンター近くの公園のベンチで地図を広げ、前回泊まった宿の場所を確認し行ってみることにする。宿は閉まっていて、その前のベンチに座り、その先を考えていたのだが、杖が手元にないことに気づく。どうやら、さっきの公園に起き忘れたらしい。ちゃんと、そこに戻れるかどうか。

遍路最終日。古岩屋から久万経由で松山市に入る。大街道という市の中心らしいとこでバスを降り、商店街のアーケードを抜け、街の概要を把握しながら、ずんずんとJR松山駅を目指す。あとはみどりの窓口で京都までの切符を買うのみ。連休がはじまるからなのか、行列ができている。その行列に並んでいるうちに杖がないことに気づく。置き忘れたとすれば、駅前でリュックを下ろしたところか。いや、駅前の横断歩道を渡る前にも一度、荷物を下ろしている。行列から抜けるわけにもいかず、やや悶々としながら順番を待っていた。

無事、杖と一緒に帰ってきたものの、今回、杖を忘れる回数が多過ぎた。
先を急ぐと、杖を忘れる。

今回の遍路は宇和島から岩屋寺へ、海から山への百キロの行程。岩屋寺は45番札所。とうとう八十八ケ所の半分を越えたことになる。GoogleMapには極力頼らず、紙の地図を参考にしながら歩くようにした。この方が断然、風景に目がいく。手持ちのスマホのカメラはしょぼ過ぎるので写真も撮らない。かといって、写真なしのブログも寂しいので、宇和島の鯛めし屋でもらった【鯛めしの食べ方】を載せておくことにする。あれはちょっとクセになる味だった。




2025年4月18日金曜日

遍路2025 伊予路へ

初心に戻って歩き遍路再開。
土佐路から伊予路へ。
39番延光寺から40番観自在寺を経て宇和島駅まで。
遍路転がしとまではいかないまでも標高差のある峠越えの道が続く。
初日二日目はお天気雨と強風に煽られての山道峠越え。
そういえば、土佐路ではコンクリ道の上ばかり歩いていた。
南伊予の広葉樹で被われた山々は美しい。
杉の緑に違和感を覚え、唐突に姿を現すソーラーパネル群に憤る。
マンサンダルは山道で力を発揮してくれる。岩場でも滑ることなく地面を摑む。
足運びは小刻みになり、足首から先は消える。
足先の消えない左足には必ずマメができる。
三日目でようやく歩くコツがつかめてきて、もう少し続けられればと思うのだが、いつもここで打ち止めになる。
コロナ禍以降、食事の提供をやめたという宿が増えている。高齢化も理由のひとつだろう。遍路にとってコンビニはオアシスだが、コンビニのおにぎりと菓子パンだけで歩き続けるのはつらい。

柏坂越えの途中。霞んで見えるのは九州なのか。






2025年2月20日木曜日

遍路2025 運ばれる哀しみ

四国遍路4年目。
38番札所金剛福寺にお詣りし、ここから歩きはじめる。
目指すは土佐路最後の札所39番延光寺。
日差しはあるが風は冷たい、しかも向かい風。
竜串の宿にたどり着いた時には結構へろへろ。
足裏にマメもできている。

2日目の宿は28キロ先の大月町。
この状態でたどり着けるのかやや不安。
途中の大浦分岐までバス移動にする。
距離にして13キロ。徒歩でいけば3時間の距離。
ここまで一筆書きの歩き遍路できたが、はじめて足裏が地面を離れることになる。

大浦分岐でバスを降り、月山神社を目指す。
途中から大月遍路道に入る。
月山神社に詣で、さらに進むと赤泊に降りる遍路道に入る。
よく整備されているが、滑落しそうな崖縁の部分もある。
地元小学生の応援メッセージが木の枝にたくさんかけられていて、つい読んでしまう。

遍路道を抜けるとあとは海岸沿いの道。
海沿いとはいえ、アップダウンは多い。
最後の上り坂を登り、日が高いうちに宿に到着。
バス移動の効果は大きい。
陽が傾いてからここまでの道を歩けば、ずいぶん心細かっただろう。
この日、すれ違った人ひとり。
道端で猿一匹と遭遇。

最終日。
ときおり、雪が舞っている。
バス3本乗り継いで延光寺。このあっけなさはなんだ。
不完全燃焼感は残るが、ともかく遠かった土佐路最後の札所にたどり着く。

さてここから先どうしよう。