2024年3月27日水曜日

遍路2024 その5

単調な国道をてくてく歩いていると歌が生まれてくる。
それとも、いつかどこかで聴いたことのある曲を口ずさんでいるのか。
Keep on walking, keep on walking,
You’ll be get there, 
Some time soon …
単純な歌詞をリフレインしてメロディーを変えながら繰り返し歌う。
ほとんど、70年代フォークのような歌詞が英語で出てくる。

歩き続けることで、詩が生まれる。
胸で芽生えたかすかな感覚が腹におり、腰に動き、
背中を上がって、首を通り抜け、口から言葉となって現れる。
なんだ、頭なんてなんもしてない。

歩き続けることで、人は哲学者にもなる。
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体験と消費の違い。
体験によって人は変容する。
消費する人は変わらない人だ。
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なぜ歩くのかと訊くのは愚問だ。
道があって、昔から多くの人がこの道を歩いていった。
何を想いながら、その人たちは歩いていたのだろう。
そんなことに思いを馳せながら歩く。

↓ 今回の唯一の写真。小雨の足摺岬。