ここ十年で一番の変化は衣に関してだろう。
稽古着、和服を着る時間が増えた。
大井町稽古場時代、通勤時は洋服であったし、稽古着の点数も少なかった。
連れ合いが和裁を習い始めてから5年になるが、時間とともに、稽古着のヴァリエーションがどんどん増えていった。今では長着、稽古袴はいうに及ばず、襦袢、ステテコに至るまで、手縫いのものを身につけている。さて、今日はどれを着ようか、などという贅沢な悩みを持つようになったのは人生初である。麻の稽古着なしに、もう夏は過ごせない。
連れ合いが和裁にたどり着くまでの経緯は話せば長くなるが、頼りがいのある先達を得ることで、文字通り日々精進している。ひとつのことに打ち込んでいるー不器用とも呼ぶがー存在が身近にあることは有り難い。
最近ようやく人様の袴を引き受ける心境にたどり着いたらしい。