2026年7月31日金曜日

穿つ

夫婦で会話してると、言葉の意外な誤用を発見することがある。
「そんなうがった見方しちゃいけん」(美作弁)というと、そんな言い回しは知らん(伊予弁?)という。こちらとしては、そういう深読みしすぎた理解の仕方は間違ってると言いたいのだが、調べてみると、この使い方は間違っているらしい。本来、穿った見方というのは、「物事の本質や真相を鋭く見抜くこと」を意味するとのこと。たしかに「穿つ」とは穴を開けるの意であるからして、この方が筋が通る。じゃあなんで、「うがった見方」が、捻じ曲がった見方という意味を獲得していったのか? 文化庁の広報誌にこんな記事があった。→「うがった見方」は,良くないのか。

2026年7月30日木曜日

7月の読書

宮本常一の旅学 観文研の旅人たち* 福田晴子 八坂書房 2022
白鷺立つ* 住田祐 文藝春秋 2025
シオニズム* 鶴見太郎 岩波新書 2025

この暑さは本を読む集注力を削ぎますね。

2026年7月27日月曜日

フィールドノート (補)

フィールドノート1〜5を読んだ妻が一言。
結婚生活もフィールドワークよね。至言です。

ゴーヤ収穫

ゴーヤ第一号収穫。
十日前に小指の先ほどの大きさだった1号が立派なゴーヤに成長していた。
いよいよゴーヤシーズンの始まりです。



フィールドノート 5

 フィールドノートを書くって、どういう意味があるのだろう。当事者であることと、観察者であることを同時並行で行う。巻き込まれながらも。巻き込まれきらない立ち位置を取るってことなのか。巻き込む力が並外れて強力な人の近くにいたから、フィールドノートを書くという行為は、僕にとっての生存術でもあったといってよいのかも。

 フィールドとしての整体協会は、実に多くの経験と考察を提供してくれた。へんな組織であったけれど、日本社会の雛型の要素を色濃く残していて、大げさにいうと、天皇制とはなんだろうということまで考えさせてくれた。

 今回の一連の文章は、なんで僕はこのブログをやってるんだろうという、自分自身への問いから始まったもので、ここまで、だらだらと書いてきたおかげで、少し意味がわかってきました。「生き延びるためのフィールドノート」というと大げさに聞こえるかもしれないけれど、自分を駆動し続けてきたエネルギーの源をたどっていくと、こんな結論にたどり着いた。

 ひとまず、これで、おしまいにします。

2026年7月26日日曜日

フィールドノート 4

 フィールドノートの中身は、どんどん拡張していった。子育てが始まったことで育児日誌となり、稽古場の事務方を担当していたので、稽古場運営日誌的なものも増えていった。サッカー話もでてきたし、振り返ると、コンピュータに関する記事も多い。整体協会は、どんどん背景化していったが、大きな枠組としての存在感は間違いなくあった。

 京都に戻って来て数年経った頃だと思うけれど、知り合った編集者の方から、本を書いてみませんかという提案を受けたことがある。ちょっとその気になって、自分が書いたものの中で-整体関連のものを集めてみた。読みものとしてのつまらなさに自分で驚愕した。もう少しましなものができるんじゃないかと思っていたのに、実につまらなかった。その後、コロナ禍がやってきて、幸いなことに、この話は立ち消えた。

 僕自身、本を書くということを舐めてた。それまで書き留めていたものをコラージュすれば、本の一冊くらいできるんじゃないかと軽く考えていた。だけど、フィールドノートは素材にすぎず、もし作品にするなら、素材を摺鉢ですり潰して、濾過して、それを発酵させるくらいの手順を踏まないとダメだということにだいぶ経ってから気づいた。その編集者の方には、ほんと失礼なことをしてしまったと、今にして思う。

 で、手元にフィールドノートだけが残った。自分用データベースとしてPDFにしてiPadに入れている。B5換算で2000頁。このブログが続く限り、このまま増殖していくことになる。

 もうちょっとだけ続きます。

2026年7月25日土曜日

フィールドノート 3

 宇奈根通信で始まったこの個人通信は、翌年、結婚を機に横浜に引っ越したのちは、あざみ野通信と名前を変え、結局、紙メディアとしては1994年まで続く。結婚、育児、稽古場の始まり、人生で一番慌しかった時期かもしれない。

 その後、インターネットの普及とともに、メールマガジンだったり、ホームページだったり、かたちを変えながらつづき、ここ20年ほどは、ブログという様式で落ち着いている。FacebookとかInstagramとか、いわゆるSNSを試したことはあるけれど、肌に合わず、結局放りっぱなしである。

 ブログの良いところは、読者不明というところ。つまり、僕自身あんまり反応を求めていない。どちらかというと、ネットで公開された自家用データベースというような位置付け。ただ、十年分をネット上で公開する意味があるのかどうか、ちょっとわからなくなって、いまのところ3年分にとどめている。

 そうそう、フィールドとしての整体協会でした。僕が所属していたのは事務局。職員数も15人はいた。本部道場の一階の狭い空間に机を並べて仕事していた。構成員の半分はどっかの会社を定年退職してからやってきた人、残りの半分は生え抜きというか、若い頃から整体協会に関わってきた人たち。片や世間の荒波をくぐってきた年寄り、もう片方は、世間知らずの若輩者たち。これに当時、5、6人はいた二十歳前後の研究生が日常的に顔を合わせる人たちということになる。これに野口家の面々が加わるわけで、なんか、これだけで十分濃厚。

 講習会ともなれば、全国から指導者たちが集まってくるわけで、その当時はまだ元治療家という人たちも大勢いて、それぞれが一城一国の主みたいな強烈な個性の持ち主で、まあ、こんな野獣のような人たちを相手に、まだ30代後半だったダン先生よく講義してたなと思うくらい。バブル絶頂の時代で、整体協会もバブルの中にいた。人間観察してるだけで楽しかった。

もう少しつづけます。

2026年7月24日金曜日

フィールドノート 2

 このブログは40年前の始めたミニコミを起源とすることは、前のポストで書いた通り。整体協会という異世界からのレポートだったわけです。仕事としてやることは、一般企業と変わらない(一般企業で働いたことはないのだが)はずなのだけれど、参与観察する場として、それはそれは興味深かった。まあ、僕の中では、整体協会=日本社会というふうに位置付けていたわけですね。実際には、そんなわけないのだけれど。創刊号(五頁立て)の一頁目だけ画像を載せておきます。いや、初々しい。

つづきます。



2026年7月23日木曜日

フィールドノート 1

 このブログは何なのか。日記でもないし、稽古会の宣伝をする場でもない。うーん、ひとことで言ってしまえば、これは僕のフィールドノート。というのも、このブログの始まりをたどっていくと、40年前、1986年の「宇奈根通信」にたどり着くのです。京都から東京に引っ越し、そこから関西の知人友人たちに送った便りのタイトル。これが元々の元ということになる。じゃあ、フィールドは何ですかと問われると、「異文化としての整体協会」と答えることになる。そう、僕は整体協会事務局に入社するために東京に引っ越したのでした。あれから40年経ってしまった。宇奈根通信はワープロ+コピー+郵便で成り立っていた、当時の言葉でいうミニコミ、今だとZINEとでも呼ぶのか。50部くらい作っていた。

 なんで整体協会が異文化なのかというと、京都で僕が暮らしていたのは、京都の中の英語日本語ちゃんぽん文化圏で、実際には、こっちの方が異文化なのだけれど、整体協会に入るってことは、100%ガチな日本社会に脚を踏み入れるということで、それなりに緊張して入社したのです。宇奈根通信の第一号に、「英語世界から敬語世界へ」というフレーズが出てくるのですが、まさにそんな感じ。しかも、整体協会って、フィールドワークするにふさわしい奥の深い異国だったのです。

つづく

2026年7月22日水曜日

稽古会情報

受付に置かれた稽古会の種類の多様さに驚く。
古式泳法に気韻発生、はたまた2回目の回り稽古。
とうとう米子でも合同稽古会をやるらしい。
そのうち、特別稽古会一覧ページを作らねばと思って、晴風学舎のウェブページを念のため見にいったら、稽古会情報が拡張されていた。→ 晴風学舎の稽古会
これをどう発展させられるのか、注目しておこう。このページから数が2倍に増えたひとつひとつの稽古場たどり着く道筋はまだ作られてないわけですからね。ま、容易にたどり着かれても困るのだけれど…。写メをメールしたら、自動的に各稽古場のページにアップされるといったシステムの構築は難しくないと思うのだけれど。




2026年7月20日月曜日

苦行

日本-オランダ戦が妙心寺での稽古会の初日。
そしてアルゼンチン-スペインの決勝が、これまた妙心寺での稽古会の初日。
嫌がらせか。

アラームかけてないのに4時前に目が覚める。
スペインのサッカーは美しい。
球離れが異様に速い。

ハイドレーションブレイクは、見る側の集注を削ぐ。
おまけにハーフタイムショーだなんて。
ワールドカップ観るのこれが最後かも。

90分で決着つかず延長線へ。
アルゼンチン、ここまでシュートゼロ。しかも、ひとり足りない。
延長後半開始直後にスペイン、20本目のシュートで得点。

最後まで目が離せない。
そのままタイムアップ。
すごい試合だった。

蝉が鳴きはじめている。
今日も暑い日になりそう。

2026年7月19日日曜日

酷暑

明日から三日間、妙心寺での稽古会。
天気予報をみると恐ろしいことになっている。



2026年7月18日土曜日

旅学

 夏のこの時期になると旅心が付くのは、十代の頃、夏休みに入るたびに、リュックを背負って出掛けていた名残なのだろう。流石にこの歳になり、しかも猛暑日が続くと、出掛ける気力も失せ、せいぜいが図書館に行って旅の本を借りてきて読むくらいである。

 宮本常一が観光文化研究所(観文研)を立ち上げたのが1966年で、その活動は1989年まで続いたとある。数十年後、その活動を機関誌「あるくみるきく」を国会図書館に通って読み通し、修論にまとめたものが、さらに一般向けの書籍となって姿を表したのが、この一冊。宮本常一の旅学が、観文研の活動を通して、どのように若者たちを鍛え育てていったか。その過程を観文研に集った元若者たちをインタビューすることで浮かび上がらせている。その元若者たち多くは団塊の世代。ぼくより、ちょっとだけ上の世代にあたる。




2026年7月17日金曜日

ゴーヤ1号

グリーンカーテンとして植えたゴーヤ、今年も順調に葉を茂らせてくれている。
ゴーヤ1号を発見。去年は豊作だったけれど、今年はどうだろう。
苗をいただき、ゴーヤの隣に地植えしたオカノリも屋根に届く勢い。
ヘチマは、のんびり蔓を上に伸ばしてきている。はたして、実を収穫できるくらいまで育ってくれるか。



蹲踞

原稿書きしているなかで、稽古場最初期の動法の稽古、「蹲踞」に触れた。
「蹲踞」ってどうやってたんだっけ、と思い出しながら、この春から再開した動法基礎のコマで、女子2人を相手にやってみることにする。

冷房を入れてるにもかかわらず、3回やると汗が吹き出してくる。夏を乗り切るには、こういう汗をかかなきゃねとひとりごちながら、稽古を先に進める。

まずは、跨ぎの動法。うつ伏せに臥している人に跨り、そこから背中に手が届くくらいまで腰を下ろしていく。そして、またぎかえる。

こういう動きの稽古も楽しいけれど、ちょっとだけ内観を入れてみる。随伴行気をやってみて、どれで引き込まれるように腰が降りていくか。なるほど、同調を用いることで、「自分」という枠を拡げていく、あるいは壊していく。

そうたいした動法はやってないのに、脚の付け根が痛いとか、あれこれおっしゃる。ここでいう筋肉痛って、束になって凝り固まっていた糸が解けていく現象と理解すべし。

夏は汗をかこう。

2026年7月14日火曜日

途中

結局、途中なのだ。
始めと終わりが措定されている故に、その間は、どの時点どの段階であっても途中になる。では、はじめとおわりは、どのように措定されうるのか。

2026年7月9日木曜日

風韻が届いた。

風韻が届いた。
ネット中心に活動していくと聞いていたので、紙メディアでの発信は意外。手作業で郵便物を準備していくのは大変だろうし、郵送費だって馬鹿にならんだろうし、大丈夫か晴風学舎。どれくらいの頻度で発行されることになるのか知らないけれど、紙の安心感はありますね。




2026年7月4日土曜日

R32

ワールドカップR32。
私情が混ざると的中率は下がる。16試合中、的中9試合、56%。
FIFAランキングをそのまま勝敗予想に反映させていれば、もう少し的中率は高かったはずだけど、それでは面白くない。
カープヴェルデ、スペインと2=2で分け、アルゼンチンとは延長戦まで戦う。すごいね。

まだ16チーム残ってる。
R16を飛ばしてベスト4を予想すると、フランス、ブラジル、アルゼンチンの3チームプラス、スペイン、ポルトガル同じグループにいるアメリカをダークホースとして4チーム目に推そう。

【7/6】なんと、ブラジル敗退。この組は、ブラジルとイングランドが戦って、ブラジル勝ち上がりと読んでいたのに、すでに外した。

【7/7】アメリカも敗退。そりゃ、ベルギー本気出すよね。

【7/8】ベスト8確定。R16の的中率62%。結局、ヨーロッパ勢が強い。R8は優勝経験国vs未経験国の闘い。さてどうなる。

【7/12】R8 結局残ったのは優勝経験国だけなんだ。

【7/17】サッカーで一番面白いのは準決勝と相場が決まってるのだが、2試合とも熱戦だった。そう、2日続けて3時半起きで画面に見入っていた。スペイン対アルゼンチン、予想不能です。

2026年7月1日水曜日

稽古日程7月

 日本代表のワールドカップはブラジルに1-2で敗れ終了。
7月は落ち着いて稽古できそうです。

回り稽古も始まっていて、等持院回は先週。
参加者6名プラス付き添い2名、私を含め9名が四畳半に入室。
窮屈になるかと思いきや、意外に大丈夫でした。

この回り稽古の会場となる5稽古会の日程を一覧できるページを作りました。
晴風学舎の稽古場ページが稼働するまでの暫定的運用になります。

足袋の注文の取りまとめも始めました。
今回は、7/12の白山稽古会で締め切る予定です。

等持院稽古場の稽古日程はこちらでご覧ください。