7月20日、片桐庸子さん逝去。
最後に顔を見に上賀茂の自宅に伺ったのは、先週の火曜日だったから、
その4日後ということになる。
すでに幽明の世界を往き来していて、さて次はあるのかと思いながら帰ってきた。
はじめて会ったのは1977年のことだと思うので、付き合いは半世紀に近い。
私の29年ぶりの京都帰還をいちばん嬉んでくれたのも庸子さんだった。
稽古に見えるたびに、昔話ー昭和20年代のことが多かったーをしていった。
早稲田での同学年に小林信彦や富島健夫がいたそうだ。
ユズルさんに続き、庸子さんも居なくなり、
まあ、京都に戻ってきたミッションの半分くらいは果たした気分だ。
一度、庸子さんの器でお茶会を開こうか。