2024年7月10日水曜日

川を渡る

懇意にしている90歳越え独り暮らしのご老人が二人いて、ご機嫌伺いというか生存確認のため時々顔を出すようにしている。ところが6月はそれができなかった。それくらい、こちらの体力が落ちていた。

体力が落ちているときには、普段は気にならないものが行動の妨げとなる。たとえば川を越えること。ひとりは嵐山に住み、そこに行くためには桂川を越えなきゃならない。もうひと方は上賀茂に住んでいて、こっちは鴨川を渡る必要がある。川を渡るといったって、いまどき水の中をじゃばじゃば歩くわけでは無論なくて、ちゃんと橋はかかっているから、歩くなりバスで越えればなんてことないはずだ。でも、川というか水の流れが関所となって邪魔するのだ。

7月に入って、ようやく不義理をはたすことができた。
観光客で混み合ったバス、ぐんぐん上昇する気温、出かけていくのも、大袈裟でなく命がけだ。老人になるとは、こういうことをいうのだろうか。