2017年2月27日月曜日

2月の読書

月と太陽の盤* 宮内悠介 光文社 2016
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」* 渡邉格 講談社 2013
素顔の「竹喬」さん* 小野常正 山陽新聞社 2001
ふるさとの色* 小野竹喬 1996 
漂流* 角幡唯介 新潮社 2016
京の職人が語る桂離宮* 笠井一子 草思社 2001
一汁一菜でよいという提案 土井善晴 グラフィック社 2016
四畳半神話大系* 森見登美彦 角川文庫 2005
聖地巡礼 Returns* 内田樹x釈徹宗 東京書籍 2016
義太夫を読もう* 橋本治 新潮社 2012

2017年2月24日金曜日

八人の侍

あれは琴平で講習会があった時だから、80年代の初めだったと思う
(月刊全生で調べてみたら1984年、会場は琴平グランドホテル)
講習会の会場は大きなホテルの宴会場で、講習生の多くは、そのホテルに泊まり、
部屋と会場の間をいったりきたりしていた

会場に行こうとしていたのか、
それとも部屋に戻ろうとしていたのか、
一階ロビーからエレベーターに乗ろうとその前で待っていたら、
エレベーターが降りてきて、扉が開いた
すると、そこに講師陣の面々が姿を現した
ダン先生、ロイ先生、吉田先生、柳田先生、堅田先生、福鬼先生、京鬼先生、田総先生
いきなり、八人の先生たちと対面するかたちになってしまった

これは野武士の集団か?
その迫力に気圧されてしまった
驚くべきは、諸先生方、まだ30代〜50代
長老格の柳田先生吉田先生でも50代前半ではなかったか
ダン先生、ロイ先生に至っては30代
勉強しはじめのペーペーの頃とはいえ、強く印象に残っている光景である

講習会からの帰路は、神戸の足立さんの車に便乗させてもらった
久楽先生も一緒だったようで、写真が残っている
車中、「整体協会で仕事ないかな〜」と冗談混じりで言ったことは覚えている
それが二年しないうちに実現してしまうことになるとは、その時は知る由もない

ふんどし

手持ちの洋服と稽古着を含む和服の量をくらべると半々
モノの質でいえば、圧倒的に和服の方が勝る
洋服といったら、ユニクロ、無印くらいのものしか着ていない
それでも、外では洋服、家では和服というように切り替えていたのは、
外では、目立たない中年、いや老人を装っていたいから

ところが
ふんどしをつかいはじめたら
洋服を着ることに急に違和感を感じるようになった
結果、稽古着ですごす時間が増え、夜も浴衣で寝るようになった
なにこの変化?
これまで、どのように稽古着生活に移行すればよいのだろうと思案していたのに
あっさりと、その逡巡が振り切られてしまった
おそるべしふんどし

2017年2月18日土曜日

梅見

春から思い浮かべる漢字を探していくと、
「光」「満」「期」「玉」といった字が現れてきた
「満期」という熟語には笑ってしまったが、春が来たことをよろこんでいる自分を発見
嬉しいときは、素直に喜べばよろしい
蕪村の「梅咲て帯買ふ室の遊女かな」の句を書く
翌日、北野天満宮の梅を見に行くことにして、筆動法の稽古を終えた



2017年2月12日日曜日

澁谷和子展

案内をいただいていた「澁谷和子展 PART-1 デビューから1999年までの作品群」に行ってきた。84歳にしてバリバリの現役で仕事されている澁谷先生。その澁谷先生の前期の仕事を見る機会はこれまでなかったのだが、いや初期作品の瑞々しさといったら...。残すところあと1週間です。Part2は来年開催とのこと。



http://someseiryu.net/topic_page.html

春が来た

禁糖がはじめられると思ったら、急に身内のお葬式が入り、月はじめ三日ほど上京して来た。通夜葬式に一通り付き合うということは、そこで出てくる料理に手を付けるということで、禁糖どころではない。結局、正式な禁糖を始めたのは帰って来てからなのだが、プレ禁糖をやっていたにも関わらず、それなりの飢餓感が襲ってくる。映画『沈黙』を観に二条駅まで行き、そのまえに一階にある本屋を冷やかしていると、平積みされていた『一汁一菜でよいという提案』という本に呼ばれたような気がした。手に取ってみると、装丁といい写真といい、なんだか読みたくなってレジに直行。ご飯と具だくさんの味噌汁を基本とすることをカタとすることが書かれている。食に対する真摯な感じが伝わってくる素敵な本だった。禁糖期間中ならではの出会い。今回の禁糖のヒットは焼き芋。アルミホイルにさつまいもをくるみ、それを火鉢の灰の中に埋めておく。一時間もしないうちによい香りが漂ってくる。これは美味い。その香りが部屋からなかなか抜けてくれず、稽古会の前には食べられないところが難点である。週末は白山稽古会。今回は一泊二日なので、持参のおにぎりと簡易味噌汁で乗り切った。石川に出かけた時は一ヶ月の中でも集中的に外食する期間なのだが、雪模様だったこともあり、外出もせずホテルの部屋でひたすら橋本治の『浄瑠璃を読もう』を読んでいた。禁糖、尾骨焼塩など、春の風物詩みたいなものである。旬の時期に旬のことをやっておくと季節の変化に上手に対応できる。われわれ夏冬30度の温度差の中を生きているわけで、それだけでも人間の適応力というのはたいしたものだと思う。ただ、尾骨焼塩にしろ足湯(そくとう)にしろ、僕の中では、身近な人間同士でやりあうものとしてあり、自分一人でやってる風景というのは空想しづらい。子育てをしている中で、足湯など頻繁に活用してきたけれど、最近は、足湯の潜在意識教育的な側面が薄れてきた印象があって、それはちょっと残念。ともあれ、今年いちばんの寒波到来とはいえ、もう春ですね。

2017年2月6日月曜日

テーマ別稽古

テーマ別稽古を受け付けます
・【テーマ例】坐法、臥法、しずみ、脱力動法、行気法、随伴行気、合掌行気、観点、等々   公開講話復習、稽古会復習も可
・個人教授の時間枠で、テーマと時間を指定してお申し込みください
・会費は2000円(1時間)、3000円(2時間)とします
・二人組みも可

2017年2月4日土曜日

禁糖2017

禁糖をやるとなると2週間ほぼ外食ができないので、自分の日程と照らし合わせて、禁糖計画を立てることになる。でもそれでは、本当はどのタイミングではじめればよいのかが怪しくなる。今回は、その始まりを確かめるべく、「プレ禁糖」と称して、1月の下旬から、お菓子、コーヒー断ちをはじめてみた。外食は許容。プレ禁糖とはいえ、おそらく量的に言えば、限りなく禁糖に近いもので、実際にすこぶる体調もよい。なのに、腹部をみると、中指から薬指に動いていく。薬指に移り切った時が、本当の開始時期になるのだろう。プレ禁糖1週間目で薬指に移った。つまり禁糖開始。残念なことに、突発的な行事が飛び込んできて、そのタイミングで禁糖に入ることはできず、かろうじてプレ禁糖を継続中。禁糖は明日の日曜日からはじめることにします。ど真ん中に白山稽古会が入っているのですが、おにぎりとフランスパンで乗り越えられるでしょう。この時期、尾骨焼塩もやっておきたいところだが、稽古に組み込むわけにもいかないし、さてどうしよう。