2015年6月27日土曜日

6月の読書

バウルの歌を探しに 川内有緖 幻冬舎文庫 2015
暴走する「地球温暖化」論* 薬師院仁志他 文藝春秋 2007
江戸の教育力* 高橋敏 ちくま新書 2007
住宅地図と最新ネット地図の秘密* 内田宗治 実業之日本社 2014
日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地* 水津陽子 日経BP社 2014
近代の呪い* 渡辺京二 平凡社新書 2013
ぐう~の音* 太田垣晴子 文藝春秋 2008
独居老人スタイル* 都築響一 筑摩書房 2013
ぼくらの民主主義なんだぜ 高橋源一郎 朝日新書 2015
ほんとうの日蓮 島田裕巳 中公新書ラクレ 2015
本当は日本が大好きな中国人 福島香織 朝日新書 2015
ダライ・ラマ自伝 ダライ・ラマ 文藝春秋 1991
奇跡の生還へ導く人* ジョン・ガイガー 新潮社 2010
「あまちゃん」はなぜ面白かったか?* 小林信彦 文藝春秋 2014
映画x東京とっておき雑学ノート* 小林信彦 文藝春秋 2008
映画の話が多くなって* 小林信彦 文藝春秋 2013
非常事態の中の愉しみ* 小林信彦 文藝春秋 2012

2015年6月7日日曜日

前にすすむ 4 − swingby

前に進むといいながら、後ろ向きの話ばかりしているではないかと言われるかもしれないが、「いやこれでも前に進んでいるのです」と言う他ない。これまで関わっていたものから離れていく動きはいまだ続いていて、ひたすら「ゼロ地点」に向かっている感じなのだ。なまじ、この動きに逆らって、あたらしい関わりを希求しない方が、自然におもえるのだ。屁理屈を付け足せば、ゼロ地点に向かっているというより、宇宙旅行で使われる、スウィングバイ地点に向かっているといった方が良いのかもしれない。つまり、次なる遠距離旅行に向かって加速する一点だ。

家の片付けは「遅々として」という形容詞付きながら進んでいる。モノを減らすというのは、次なる移動に向けての準備でもあるわけだが、モノが減ってくると、空間の快適性はまちがいなく増す。つまり居心地がよくなってきて、移動へのモティベーションは減じてくる。面白いものですね。

ずいぶん昔の話だけど、ある連れ合いを亡くして間がない女性と会ったとき、彼女の輪郭、ことに表情がフワフワと揺らいでいて不思議に思った記憶がある。後になって、人の輪郭というのも、ある安定した関係性のなかで定まるもので、人生の過渡期にあって、それは不定位化するのだということに気づかされた。今、私に起こっている事象も同様なのだ、きっと。

前稿で「失せもの現れず」などと書いたせいか、クレジットカードを失くしてしまった。梅雨って、忘れ物が多くなる季節ではあるのだが、これまでの例だと、大概出てくる。数年前、整体協会の会員証を2回続けて落っことしたことがあり、警察から事務局に連絡が行って恥ずかしい思いをしたことがある。が、今回は出てきませんでした。今、再発行の手続き中。