明日は10月22日、もともと「おやこ稽古会」が予定されていた日だ。降って湧いたような総選挙のあおりをうけ(投票会場として使われる)、押し出されるように日程の変更を余儀なくされた。地元の自治会関係者のなかには、選挙の世話人と同じ日に開催される時代祭の世話人を兼ねている方も多く、悲鳴が上がったともきく。結局、台風接近による悪天候が予想されるとのことで、時代祭の方は中止となった。ご近所の神社の秋祭りの行列も中止。投票日に合わせて巨大台風の接近なんて、いったいどうなっちゃってるんでしょう。
等持院稽古場も三年目に突入。認知度が多少上がってきたのか、ちらほらと新しい方が来はじめている。twitterにも書いたけれど、「最初のボタンを正しく掛けてもらう」あるいは「掛け違えたボタンをはめ直す」ことが僕の役回りだと思っている。人は新しいものと出会った時に、自分にとって既知のものに引きつけて理解しようとするわけだが、往々にして、それがボタンの掛け違えになる。どっちにしても、3歩戻って2歩進むくらいがちょうどよい。稽古も操法も結局のところ、その人の「整体観」の表現であり、その整体観を私自身刷新していく必要性を痛感している。
ブラジルの田中さんのところで昔学んだことがあるという日系のダンサーが友人のアルゼンチン人のダンサーを連れてやってきた。二人ともKyoto Experimentというプロジェクトで京都に一ヶ月滞在している。お互いに拙い英語を介してコミュニケーションをとりながらの稽古だが、ダンサーという種族はほんと面白い。初対面でいきなりアルゼンチン女性と「共有された身体の記憶」について話すことになるとは思わなかった。1970年代生まれということだったが、その頃のアルゼンチンはまだ独裁政権が続いていて、政治的に不安定な時代だったはずだ。
台風に備え、食料の買い出しに出掛けようかと思っている矢先、ご近所の方が、祭寿司を差し入れてくださった。一人分には十分すぎる量で、雨足も強くなってきたし、買い出し中止。このまま夕方に入っている予約の方を待つことにしよう。はたしていらっしゃれるかな〜。
一週間後には月末三日間の稽古会がはじまってしまう。
一週間後には月末三日間の稽古会がはじまってしまう。