2019年2月21日木曜日

70年代

 図書館から甲斐(扶佐義)さんの写真集を集中的に借りてきて眺めている。1970年代から2000年代にかけて、ほんやら洞のあった京都出町周辺で撮られたものが多い。『Beautiful Women in Kyoto』と題された写真集に写っている美女群の中に知り合いのひとりくらい含まれているのではないかと頁をめくってみたが、見事なくらいいない。唯一の例外は、女の子を背負ったアイリーン・スミスの姿をみつけたくらいのもの。実に、美女たちとの知遇を得てなかったことを思いしらされる。ぼくが東京に居を移した86年以前のものが少なかったとはいえ、これは予想外。それでも、70年代の写真は、いかにも昭和である。和服姿の男性も多く登場する。当時、そんなに和服で歩いている老人がいたかしら、まったく記憶に残っていない。70年代は40年前の話なのですと言われてもピンとこず、ほんのひと昔という感覚しかない。


Beautiful Women in Kyoto 冬青社 2006
京都の子どもたち 京都新聞出版センター 2003
八文字屋の美女たち 2000 八文字屋本 2000
八文字屋の美女たち 1999 八文字屋本 1999
笑う鴨川 リブロポート 1996
地図のない京都 径書房 1992
狸橋の子どもたち 八文字屋 1991