2020年6月19日金曜日

経過報告

4月中旬まで、つまり2ヶ月前まで、今回のコロナ騒動は、等持院に蟄居してやり過ごせばよい、くらいに思っていた。ところが、コロナウイルスの嵐に吹き飛ばされ、6月の後半を迎えた今、この文章を千葉の佐倉という街で書いている。詳しい経緯は書かないけれど、移動自粛の異様な空気のなか、4月後半から、京都と千葉の間を行き来する生活が始まった。今のところ、京都2、千葉1くらいの割合で過ごしているのだが、今後、千葉で過ごす時間がさらに増えていきそうな気配なのだ。しかも、長期戦。直接、だれかがコロナに感染したという様な話ではない全くない。でも、その影響を十分に受けている。移動自体は苦にならない性分なのだが、二重生活ー京都でのしずかな暮らしvsやんちゃな男の子二人に囲まれた生活ーへの適応には苦労している。

今回のコロナ騒動の中、ネットの活用が盛んになっているようだが、その流れに追随する気にはならない。ZOOMを使ったミーティングといったものを何度か経験してみたが、ネットで人には会えないことを確認しただけで、ましてやネットで稽古会するなんて空想もできない。むしろ、リアルに人と会うことの価値というものが上がったように感じている。そして、本当に会いたいという人の数は実は少ないということも。5月は、稽古に来る人も減り、開店休業状態であったから、等持院を留守にすること自体、あまり問題にならなかった。6月になって、ようやく人が戻りはじめた。どれだけ人が戻ってくるか、ちょっとわからない。僕に本当に会いたい、と思ってくれる人がどれだけの数はいるのだろう。

月末には京都に帰り、三日間の稽古会にも復帰します。