2021年10月10日日曜日

稽古場風景

  等持院稽古場が個人教授専門道場になって久しい。集団稽古はほぼゼロで個人教授個別稽古に明け暮れている。もともと、自宅兼稽古場という制約のなかではじめたこともあるのだけれど、この稽古場に「会員のための公共の場」という感覚を育ててこなかった。どちらかというと、稽古に来ている会員は「客」で亭主である私がもてなすという、お茶会に近いような様式が定着してしまった。ことに、ここ一年半、緊急事態に備え、いつでも動けるような日程を組んできたから、ますます個人稽古道場化が進んでしまった。集団稽古によって育つものー他者という師を得るという意味でーもいっぱいあるので、はたしてこのままでよいのかどうか、ちょっと悩ましい。

 ひとりあたりの滞在時間が長いのが特徴。最初にお茶が出てくる稽古場ってそうはないだろう。お茶飲みながら世間話を20分。そこから稽古室に入って個人教授を小一時間。終わってからまたお茶を飲む。ときにはお茶菓子まで出てくる。これだけで大体一人一時間半から二時間コースとなる。稽古+操法コースとなると、間に休憩も入れるから、三時間コースになる場合もある。

 こんな風景をみたら、ひとり45分枠で個別稽古をしている白山稽古会のひとたちには怒られてしまいそうだ。でも、集団の稽古があって、また個人教授・個別稽古があるというのが、稽古場のスタンダード。白山稽古会の方が普通で、等持院の風景の方が例外なのです。逆に、 ここをホームグラウンドにしている人がが他所の稽古場を訪ねていったら、その厳しさに戸惑ってしまうかもしれない。それだけは警告しておきます。