2022年5月6日金曜日

奇跡

稽古する人が一人いて、そんな人と一緒に稽古してみようという人が現れる。そんな気まぐれで物好きな人が、どこからともなく集まってくることで、この稽古場は成り立っている。公教育の外側にあって、まさに身体の教育が行われる。こんな稽古場が存続していること自体、ひょっとすると奇跡かもしれない。人を集めようとは思わない。多くの人に届け、とも思わない。稽古する人一人一人が、それぞれの生活の中で、ここでやっている稽古を使っていけばよい。自分の器に見合った人数を相手に、僕は粛々と稽古する。