2022年7月11日月曜日

足掻く

70歳の節目を前に、足掻いている。なんで足掻くんだろう、なにを足掻いてるんだろう、と思うのだが、節目を前にすると、人間、自分の寿命などに思いを馳せ、足掻きはじめるよいにできているらしい。

十年前はどうだったか、二十年前はどうだったか? 振り返ってみると、それぞれに節目を前にしてやはり足掻いていたような気がする。そもそも、お遍路を企てたのは十年前、東日本大地震の翌年のことだし、二十年前の日記を紐解けば、「五十になったら好きなことだけをやる」などと曰うている。そこから、さらに十年遡ると、稽古場を足抜けしようと足掻いている。

大台に乗ったタイミングで、外から難題が訪れてきて、それまで足掻いたことら忘れてしまう、というパターンが多い。50台に乗った直後、父が旅先で事故入院。横浜と北海道と岡山を行ったり来たりしながら、実家の片付けやら、父の東京移住に奔走した。60台に乗ったあとは、妻が倒れ父が倒れ、二人を看取ることになった。京都に移ってきてからのことは、このブログにも書いてきたように、僕自身も渦を作り、娘の渦に巻き込まれ、孫の世話に明け暮れ…。怒涛の60代。

年をを追うごとに、歳を重ねるごとに、昨今の異常気象の如く、振れ幅が大きくなってきているようにかんじる。勘弁してほしい。平穏な70代を望みます。