2012年5月21日月曜日

皮算用

とらぬたぬきの皮算用、というものはある
いや、あった
辞書を引けば、「都合のよい計算 ・ 胸算用 ・ 机上の計算」とある

四国遍路を計画するにあたり、大まかな旅程を考えた
3月上旬のことである
四国八十八ヶ所の総距離は1200キロ
その距離を40日かけて歩くのが標準とされている、らしい
つまり、一日30キロ

40代のはじめ、野宿主体で30余日で歩き通したという知人がいる
お寺の開いている時間は限られているから、
野宿の方が効率的に回れるという理由だったらしい
このペースはぼくには無理
一応夜は宿に泊まり、だらだらと歩くというのがぼくの当初のプラン
とはいえ、歩き始めるとそれなりにペースは出るだろうという読みもあったから
50日から60日の間だろうと目星をつけた

出発は4月4日ということに決めていた
最初の一週間は緻密に計画し、あとはその都度計画し直す
というのが当初の目論見
四国遍路を終え、高野山に参り、大阪で墓参りを済ませ、
その足で5月末、京都稽古会に馳せ参じる
なんかいいかんじ
「とらぬたぬき」だとこんなふうに考える

妻は今週戻ってくる
入院から59日目
ぴったりぼくの計画していた四国遍路の旅程と重なるではないか

遍路していたのはいったい誰なんだろう