時々妄想することがある。整体協会の会員500人と一般人500人を抽出し、もちろん年齢性別等を揃えた上で一年間の医療費支出を比較してみる。はたして有意の差は観察されるだろうかという研究。うちの組織が厚生省管轄だったら多少の可能性はあったかもしれないが、いかんせん文科省なもんで無理筋なのか。今、内閣府に公益社団化を申請中ということのようらしいのだが、この「公益」とは何なのかがわかりづらい。上述の研究が実施され、有意の差が確認されれば、国にとって喫緊の課題となっている医療費削減への貢献という一点をもってして「公益性」を証明するものになる。こちら側としても、医療費支出とQOLは関係ないぞ、ということが証明されれば存在理由は補強されることになるだろう。実際これくらいの研究なら学部生の卒論で十分できることじゃないのかな。もっとも、有意の差が出るだろうというのは、私の身勝手な予断に過ぎないわけで、いずれにしても一度やってみる価値はあるんじゃないかな。差が出るのか出ないのか、もし出るとすればどれくらいの差が出るのか、ちょっと興味ある。万一、差がないという結果が出たら、次の戦略を考えればよい(笑)。最近観た劇作家平田オリザを追いかけた『演劇2』(想田和弘監督)の一シーンに平田氏がメンタルヘルス学会に呼ばれて講演するシーンがあった。文化に「投資」することでメルタルイルネスへの予防になりますよと主張しているのだが、それくらいの方便はオレたちも使っていいんじゃないかと思い、この温めていた妄想を思い出した次第。つまり、今の世の中、お金の使われ方が間違ってんじゃないのかなと主張したいだけなのです。