公演のあと、村の儀式を見せてもらったのだが、子どもたちの遊びと体操を兼ねているようで興味深い。合間合間に、大人が大きなキセルに詰めた煙草を手に会場の四隅を歩く姿によって、これが儀式として行われていることを思い出させてくれる。儀式はエンドレスに延々と続く。しかも毎晩やるという。棒を手にした指導役の大人の指示で、男の子たちがグルグル移動し、指導者は、その棒をある高さに水平に置いて、その上を飛び越えさせたり、あるいはくぐらせたりといったところからはじめて、その後、段々難易度を高めていく。体育としてはすごくよく構成されている。その間、女の子たちは、少し離れたところで、単純で振りは小さいが、骨っぽい動きで踊り歌う。年頃の男女が二手に向かい合って掛け合うものもあって、それなど歌垣を思わせる。
宿泊棟ーといってもただの広い部屋にマットレスを敷き、その上に寝袋を広げるーに戻ったら9時を回っている。準備してきた食料を皆(総勢15名)でいただく。あとはもう寝るだけ。静かだし、準備してくれた寝袋は暖かくて瞬く間に眠りに落ちる。
翌日(つまり今日ですが)は、その集落から分かれたという、もう一つの小さな集落を訪ね、そしてサンパウロに戻って来た。