2013年11月29日金曜日

11月の読書

人生のきほん* 佐野洋子対談集 佐野洋子/西原理恵子/リリー・フランキー 講談社 2011
山下清の放浪日記 池内紀編 五月書房 1996
遠くの声を捜して* 山田太一 新潮文庫 1989
異人たちとの夏* 山田太一 新潮文庫 1987
 映画は随分昔に観た.風間杜夫、秋吉久美子、片岡鶴太郎、監督は大林宣彦.
   47歳の中年男が、12歳で死に別れた30代の両親と出会う.
   あらためて原作を読んでみて、やはりいい作品だった.
山伏ノート* 坂本大三郎 技術評論社 2013
原発ホワイトアウト 若杉冽 講談社 2013
どこから行っても遠い町 川上弘美 新潮社 2008
 川上弘美の短編連作. 人物相関図をつくりたくなる.
想像ラジオ* いとうせいこう 河出書房新社 2013
限界集落株式会社 黒野伸一 小学館文庫 2013
俳優のノート 山崎努 文春文庫 2013
日本語は敬語があって主語がない 金谷武洋 光文社新書 2010

2013年11月22日金曜日

大山詣

Nくんに
まだ大山登ってないんですか?
と意外そうに言われた
阿夫利神社までは行ったことがあるが、
20年も前のことになる

たしかに神奈川の住民として
一度ご挨拶しておくべきではなかろうか
白山を目指す前に大山に登るのが筋だろうと
腑に落ちること多々あり
即実行に移すことにした

天気は快晴
家を出て一時間半で大山ケーブル駅到着
朝から何も食ってないことに気づき、まずは腹ごしらえ
ケーブルカーは使わず、女坂を歩き大山寺を目指すことにする
大山寺の紅葉は豪華で、すでに相模湾、江の島が眺望できる
さらに登って阿夫利神社下社
そしてここから奥社を目指す


やはり甘くなかった
下社から登ること一時間と15分
汗だくになって、ようやく頂上到着
無愛想なオヤジから甘酒を買って乾杯


下りは尾根伝いにヤビツ峠に歩き、秦野行きのバスに乗るルートで帰ってきた
次はSくんを見習って、稽古着に地下足袋で登ってみることにしようか

1030 伊勢原着
1040 伊勢原発バス
1110 大山ケーブルカー駅
1120-45 朝食
1150 女坂を登り始める
1250 大山寺経由で阿夫利神社下社着
1405 大山山頂
1440 下山開始
1525 ヤビツ峠到着
1551 秦野行きバス
1630 秦野着

2013年11月19日火曜日

初ズーラシア


紅葉を見に行こうと出かけた先がズーラシア
開園してずいぶん経つはずなのだが、実をいうとこれが初ズーラシア
開園した時には、すでに「休日には子供連れで動物園」という時期を過ぎていた
意外に近くて家を出て一時間で到着
そして平日にもかかわらず意外に人が多い
当然のことだけれど、子供連れが多い
動物園をしかめっ面で歩いている人間はほとんどいない
たまに、子どもたちよりはしゃいでいる大人もいるが、それはそれで微笑ましい



もう少し、「植生をなんとかしたいよね」とか、
「動物によってずいぶん待遇が違うのね」などと批評しながら、
インドゾウのダンス、ズーラシアを代表するオカピー、サル山のにほんざる等々、
動物園の定番をぐるっと回って丸2時間
紅葉を見に行く先としてふさわしかったかというと疑問符はつくけれど、
楽しい休日の午後でありました

2013年11月16日土曜日

二ヶ月ぶりのお茶

遠征に出かける直前のお茶の稽古で、
「荷物にお茶のお道具は入れたの?」と訊かれたときには、
どちらかというと荷物を少なくすることばかり考えていたから
ムニャムニャという返事しかできなかった
最後の最後に、普段は大井町に置いてある片桐さんの作ってくれた
小振りの赤茶碗と茶杓と茶筅、それにお干菓子を荷物に放り込んだ


持って行って大正解
ドイツの稽古会に来ている人たち何人かにお茶を点てることができたし、
フランスのニシダさんのところでもお茶会もどきをやることができた
ブラジルでは、この春、菊名のお茶室に連れて行った若人二人が待ち受けていて、
しきりに、お茶、お茶とせがむ
よほど、お茶体験が新鮮だったようだ
結局、お茶会はできずに終わってしまったのだが、
お世話してくれたお礼に、僕が持って行ったお道具一式置いてきた
(庸子さんのお茶碗は今サンパウロにあります!)
今頃、自分たちでお茶会をやっているのではないかな

二ヶ月ぶりのお茶の稽古は楽しくて、
Hさんには、「あら、大陸的ね〜」などと言われたけれど、
たしかに、まだ、あのブラジルの空気が身体の中に響いている

2013年11月11日月曜日

Corações Sujos

ブラジル土産として田中さんからいただいたDVDを観ている
2011年ブラジル映画で日本語タイトルは「汚れた心」
太平洋戦争後、ブラジル日系人社会で起こった「勝ち組」「負け組」の争いを扱ったもの
見続けるのがちょっとしんどい内容
youtubeに予告編があったのでシェア
54秒あたりに田中さんが出ている
幽霊のように左から現れて、次のシーンで後から撃たれているのが田中さん
セリフはつかなかったようだが、本編にはもう少し出ている
(なんとあのマジシャンCelio Aminoも出ているではないか。しかもセリフ付きで)
日本でも公開されてたんですね → 汚れた心

2013年11月10日日曜日

松任

松任に月一で通い始めて四年になる
最初の頃は、松任駅近くのホテルに泊まることもあったのだが、
途中から、航空券&宿泊がセットになったツアーを使うようになり、
金沢駅周辺の宿になることが多くなった
今回は大遠征を挟み予定が不確かだったので、航空券とホテルを別々に手配することにした
すると、金沢駅周辺の宿はどこも満室
行楽の秋? それとも何かの大会?
結局、松任駅近くの宿に泊まることになった

松任駅周辺は昔の繁栄の名残をとどめている
美術館、図書館、俳句館といった公共施設を駅前に集めることで、
シャッター通りにはなっていない
それでも古くからあった商店はどんどん少なくなっている
ちょっと離れた国道沿いのアピタの繁栄ぶりに比べると見る影もない

時間があったので久しぶりに松任駅前を歩いてみた
畳屋さんはあるし、味噌屋さんもある
和菓子のお店も残っている
残ってはいるが、細々と商売を続けているといった風情
十年後、どれだけのお店が残っているだろうか
朝の時間、宿の近くにある松任金剣宮にお詣りしてきた
敷地は小さいものの、巨木が紅葉しておりなかなか見事だった
前から気になっていた、ワンネス近くのコーヒー屋にも入ることができた

ワンネスといえば、そのお店で広げた北陸中日新聞のなかに、
来週鳥越で行われる「いのちの暮らし祭」の記事が載っていた
私にも声をかけて頂いたのだが、残念ながら参加できない

このあたりによい稽古場物件はないものか

2013年11月8日金曜日

手拭

手拭いは常に懐に入れている
汗をふくわけではないが、稽古着を着ている限り、
これが懐にないと実に落ち着かない
稽古道具として活躍することもある
サンパウロ市内で稽古会をやったとき、
なぜかこの手拭いを忘れてしまっていた
その時の頼りのなさ加減といったら悲しいくらいで、
稽古会の出来もよくなかった
これほどまでに手拭いに助けられていたのか
と唖然とした
ほとんどライナスの毛布ではないか

2013年11月5日火曜日

slideshow 遠征ブラジル編

【エンブー】

今回の最終目的地はサンパウロ郊外エンブにある田中さんの稽古場
田中さんが日本を出るとき、「必ず遊びに行くからね」と約束したのを覚えている
実現するまで19年の歳月が必要だった
普通の家のリビングに畳を入れ、稽古場に改装している
特筆すべきは裏庭で、土舞台、板舞台とふたつの舞台があり、
稽古に公演に使っている
日本の小さなお寺の裏庭の空気感がある
集まっている仲間たちも多士済々
愉快な連中で笑い声が絶えない



【クルツク】

田中さんが交流のあるグラニ族の住むインディオの村
サンパウロから一時間ほど高速を走り、そこから脇道に入ってさらに一時間
距離的にはサンパウロから遠いわけではないが、いきなり辺境の地にたどりつく



【ウブツバ】

サンパウロの雑踏を抜けて東へ、そして南へ
大西洋に面した海のリゾート
急斜面の山を降りていくと、いきなり砂浜にたどりつく

カレンダー

年に一度の定例行事
棚奥深くしまってあるiBookG3を取り出し、
ついでに、インクジェットのプリンタも取り出す
BJM70という年代ものだ
USBケーブルを繋ぎ、iBookG3を起動し、
さらにNow-up-to-dateというOS9対応のカレンダーソフトを立ち上げる
A5ルーズリーフの無地の紙をプリンタにセットし、
来年4月から一年12ヶ月分のカレンダーをプリントアウトする
いい加減、これから卒業したいのだが、
これにまさるカレンダーを打ち出せるアプリに出会えてない
そうか、来年は2014年なのか

2013年11月4日月曜日

slideshow 遠征ヨーロッパ編

【ドイツ】

前回から三年半
自分はグンと老け込んだ感じがあるのに、
久しぶりに会う人たちは、まるで変わっていない
稽古会は充実していたと思う
集注が途切れることなく最後まで持ち込めた
ここ三年間のフツフツとしたものを一気に稽古に注ぎ込んだ感じだ



【パリ】

38年ぶりのパリ
前回が12時間の滞在だったとすれば、
今回は一泊できたし、稽古会の時間を含めれば24時間はパリにいたことになる
少しだけ観光客気分も味わった



【パリ郊外】

パリ郊外の農場に泊まることができたのは、
今回の遠征のハイライトかもしれない
お世話してくださった西田さんご夫妻に感謝
農園主のお嬢さんが使っていたという一室に泊めていただき、
農園主や、研修に来ているお嬢さん方ともお会いできた
庭先に実っているリンゴをもいで、その場で食べるというのは贅沢
ところで、西田さんとは昨年はじめて石川でお会いしたのだが、
双方の来歴を話しているうちに、30年前、京都で会っている可能性が高い
という結論にたどりついた
おそるべしカワシマユキコ

筆動法

二ヶ月ぶりの筆動法
11月3日が旧暦の10月1日、つまり冬のはじまりであることに気づき
芭蕉俳句集から初冬の句を見つけて書いてみることにした
初冬の季語を選び、その季語を含む句があるかどうか索引から調べていく
こんな手順でやってみた
画像は参加者のひとりが書いたもの
武士は「もののふ」と読む
こういう手続きをふむことで初めて出会った芭蕉の句、ということになる
他の作品はこちらから


2013年11月1日金曜日

時差ボケ

時差ボケからじょじょに回復中
夕方とにかく眠くなる
電車などに乗るとてきめんで、
電車が揺れはじめると、もう舟を漕いでいる
頑張って寝ないでおいて、普段通りの時間に布団に入っても、
結局、夜中3時とかに目が覚めて却って寝不足になるし、旅の疲れが抜けてこない
眠くなったら、(状況が許せばだが)素直に眠ることにした

帰ってきた当初、寒くってしかたなかった
夏に向かうブラジル仕様の体になってしまったからなのかと思ったが、
他の人に訊いても、やはり寒いという
でも15°Cという気温をこんなに寒いと感じていたかしらね〜
やはりお風呂はいい
道中一ヶ月のうち、湯船に入れたのは2回
パリのホテルとブラジルの田中さんちに泊めてもらったとき
殊に田中さん宅では、わざわざ熱々のお湯を普段使ってなさそうな湯船にためていただいた

基本、どこにいってもお湯は上から落ちてくるし、床はタイル貼りで冷える
ブラジルでは、どこのシャワーも、UFO状の円盤が頭上にどんと据え付けられている
つまり頭からお湯を浴びるしかない
その根元に電気のコードが顔をのぞかせているところをみると、
電気で水を温めているらしい
漏電とか大丈夫かしらと心配になる

時差ボケを含めて、旅の一部
今日からなんと11月
大井町での稽古もぼちぼち再開した