2014年1月30日木曜日

1月の読書

雪男は向こうからやって来た 角幡唯介 集英社文庫 2013
思想の落とし穴* 鶴見俊輔 岩波書店 2011
謎の独立国家 ソマリランド* 高野秀行 本の雑誌社 2013
イトウの恋* 中島京子 講談社 2005
探検家、36歳の憂鬱* 角幡唯介 文藝春秋 2012
貧乏だけど贅沢 沢木耕太郎対談集 沢木耕太郎 文春文庫  2012
言語小説集* 井上ひさし 新潮社 2012
メモリークエスト* 高野秀行 幻冬舎 2009
わら一本の革命* 福岡正信 春秋社 1983
100分で名著 松尾芭蕉ーおくのほそ道* 長谷川櫂 NHK出版 2013
100分で名著 世阿弥ー風姿花伝 NHK出版 2014

【番外編】

2014年1月28日火曜日

秋田弁の世界

義姉の葬儀の後、しばらく秋田に留まることになった
弔問客は次々に訪ねてくる
その弔問客にお茶を出しお菓子を勧める
相手をするのは、義妹だったり、お手伝いに入ってくれている本家のお嫁さん
私はその傍で話を聞いている
秋田弁ネイティブ同士の会話が展開していくのだが、聞き取れない
それでも三日も座っているとだいぶ理解できるようになってくる
文字表記不能の音と細やかな抑揚
どれだけ繊細に身体を使っているのか
その身体性にびっくり
この言葉でしか表現できない機微がある
普段自分が使っている標準語が実に平板なものに感じられる
初七日が終わるまでまでいた
時間とともに聞き取りはかなりのレベルまで到達可能だろう
しかし、永遠に話者にはなれないことを確信した
結局、隣に住む80歳のお婆さんの秋田弁には最後まで歯が立たなかった


(裏庭は屋根から下ろされた雪で埋れている  寒さは関東より厳しいが、こちらの方が春めいている 1/29)

2014年1月20日月曜日

気がつけば...

気がつけば、もう1月も下旬
今週末にはまた石川ではないか

義姉急逝のあおりで、ここひと月の間に東京、秋田を三往復
新年も秋田で迎えた
妻娘はいまだ秋田におり、逆単身赴任状態
まあ、二年前にも経験しているから、要領はつかめている
つまり、ゴミ出しが最優先事項となる主夫生活

年明けてすぐT先生逝去
あらあら晴哉先生の近くにいた人たちが次々と消えていく
しかも、潔く
なんだかスコーンといなくなっちゃった
お通夜に集まってきていた会員の人たちもそれぞれ覚悟していたらしく
メソメソした感じはない

消えていくことで伝わっていくものがある
消えていくことで動きはじめるものがある
そして、どういう動きが起こってくるかは、その人の「消えかた」による
つまり、その人がどう生きてきたかという流れとひとつながりのなかの消え方

義姉に可愛がられて育った、うちの娘が急にたくましくなった
いま雪で埋もれたおばちゃんの家を毎日雪かきしながら守ってる

筆動法初回

















大井町筆動法
はじめて参加される方もいたので
基本的な体捌きからはじめることにする
今年も月1ペースで続けます
他の作品はこちらから

2014年1月7日火曜日

水嶋波津

4年前に書いたブログの文章にとつぜんコメントが付いた
コメントがつくとメールが届くというブログの設定がそのまま残っていたためで、
もし、この設定がなければ気づかないままでいたはずだ
https://dohokids.blogspot.com/2009/06/blog-post.html
明治26年生まれの水嶋波津という俳人に関するもので、
阿部青鞋ともつながりがあったようだ
コメントを寄せてくれた夢蘆庵山人さんは、この水嶋波津について調べておられるとか
ネットで調べてみたら、こんなページに行き当たった →
http://www.despera.com/bbs2/2011/05/post_1160.html
その俳句のヒリヒリするような皮膚感覚にちょっとたじろいだ