京都に越してきて6週間、一ヶ月半が過ぎました。最初の一ヶ月は、とにかく生活できる環境を作っていくのが第一で、二日に開けず、ホームセンターやら電気屋さんに通っていました。モノを減らしてきたのと、収納スペースもたくさんある家なので、ダンボールに埋もれる生活は一週間で脱し、わりに順調に新生活に入ることができました。ガスファンヒーターも入れたので、冬支度も万全です。もっとも、「京都の冬は下から冷えてくるから、炬燵は必需品でしょう」と京都の人には言われましたが...
モノ減らしは継続中で、持ってはきたものの要らないと判断したものは、どんどん捨てています。やはり食器など使いそうもないものがまだ眠っているので、今度、そちらに送るかもしれません。もっとも、モノ減らしをしている反面、稽古場の備品は増えました。毛氈は買ったし、稽古場用といえるかどうか分からないけれど、広島の安森さんから、火鉢一式に加え、茶道具もあれこれ送られてきて、ここで「お茶をやりんせー」とプレッシャーをかけられています。山中さんのところから預かったままになっていた茶釜が活躍する日が来るかもしれません。
大井町のみなさんはお元気ですか? 僕がひそかに三人娘と呼んでいた、おばちゃま方はちゃんと通ってきていますか? 黒沼くんは来てるだろうけれど、原田くんはどう? ツノちゃんの新しい仕事は始まったの? 名前を挙げていけばきりがないけれど、みなさんによろしくお伝え下さい。交通費を出せるくらい仕事ができていれば、12月には東京に行くつもりでいます。あまりに唐突な引っ越しだったので、ちゃんとご挨拶もできなかった人たちもいるので、どっかで皆さんとお会いしたいですね。なんか、考えておいてください。本部の諸先生&おばさま方にもよろしく。
等持院稽古場もぼちぼち動きはじめています。京都稽古会も二度あったので、合間合間でどんなところか見に来て下さる方も大勢いて嬉しかったです。稽古の日程表は出していますが、まだ予約ゼロの日が多く、基本ヒマなので、ふと思い立って、近所のいわゆる観光地と呼ばれるところに出かけたりしてるので、池田さんには、「楽しんでる〜」と呆れられています。昨日は、少人数稽古にふたり来てくださり、坐法臥法の稽古したのですが、四畳半での稽古もなかなか愉しいです。
一緒に移住するはずだった娘が来なくなったことで、淋しいでしょうと訊かれることもあるのですが、あまり孤独感というのは感じることないですね。これまで押し入れにしまい込まれていたオヤジが集めた花器とか、義姉の織った布とか、これまで居場所を与えられてこなかったモノたちが自分の場所を見つけた感じもあって、それらを通して、いろんな人たちの気配ーもっとも、もうこの世にいない人たちなのだけれどーと共にある感じが心地よい。だから、池田さんには「隠居してるー」と言われてしまうのだけれど。
いつでも宿は提供しますから、億岐先生を見倣って一度京都稽古会に出てきてください。
*ネットをやらない松井くんのために、だれかプリントアウトして届けてください
*追記 月曜夜本人からメーッセージ届きましたとの電話ありました