2019年3月6日水曜日

長寿

人生100年時代、だそうである
最近、そんな記事をネットでも目にする回数が増えてきたような気がする
単純に年金支給年齢を先延ばしようという世論づくりではないかと疑っているのだが、
高齢者が増えていることは確かである

人生100年といっても、実際に百歳超えの人と知遇を得たのはひとりだけ
1911年生まれ、つまり晴哉先生と同い年の方で田邊さんという
90代後半から大井町稽古場に通いはじめ、
百歳になっても、ひとりで電車を乗り継いで月に何度か通われていた
包装機械関係で特許をいくつも持っていて、悠々自適の生活
ドイツ語講座を聴くのを日課とされていた
百歳が近づいてくると、会う人会う人、「百歳まで頑張ってくださいね」と
励まされることが増えたようで、本人も、百歳まで生きることが目標になってしまった
で、いざ百歳になってしまうと、気が抜けてしまうのですね
あるとき、百歳になった田邊さんと生まれたばかりの男の子が同じ時間に大井町稽古場にやってきたことがあって、ちょうど一世紀を隔てた二人が対面することになった
なかなか佳い風景でした

自分が人生どのあたりにいるのか、最近、ますますわからなくなってきた