2023年2月28日火曜日

風邪の効用

手元にある風邪の効用 は昭和37年度版。出版元は社団法人整体協会出版部(住所は北多摩郡狛江町)とあるから、瀬田に本部道場ができる直前くらいの頃になるのか。90頁に満たない小冊子である。

60年前に風邪の「効用」を説くことの先進性というのは、いまの時代からは逆にわかりづらいことなのかもしれないが、病気などないと言い切る野口晴哉のラジカルさの根本に(あら、意味重複)、誰もが引く風邪を持ってきて、さらに、お風呂の入り方ひとつが「技」なのですと言うところにあらためて唸ってしまうのです。