気を使って気を使って、他人に迷惑をかけないように振る舞い、結果、病を得る。で、目一杯周囲を心配させる。これで収支は合っているのかな。自由に好き勝手やらかして、結果、妻が病を得る。で、25年分の家事をまとめてやることになる。この収支バランスも微妙。でも、もうちょっと、上手なやりかたがあったような気がする。
入院中の妻。「メメント・モリ」なんて馬耳東風。死生観の共有はなかったんだ…。目下最大の関心事は、退院時(転院する予定)、看護師さんたちに渡すお菓子をどう手配して、いつ手渡すか。この場に及んでも「よい人」であることを目指す。ひょっとして妻は本当に「よい人」なのかもしれない。