2012年4月27日金曜日

境界線

病院という未知の世界に通い始めて4週間
へぇー、こんな世界があるのだと感嘆することしきり
世間しらずといえば、まことにその通り

病院はディズニーランド
今日はこのマシン、明日はこのマシンと施設を回っていく
本人たちは気づいてないけれど、テーマパーク的娯楽性が潜んでいる

点滴の威力をなめていました
医療行為というと外科的な切った貼ったの世界を思い浮かべていたが
点滴こそ医療行為でした
4週間、点滴だけで人は生きられる
ちょっとカルチャーショック

自分の体にメスを入れることに対し、ものすごくハードルが低くなっている
医療の側から、そのハードルを下げる技術的努力が積み重ねられ
そして啓蒙活動が行われている

整体を志すものとして、司法解剖はいやだ、というのがある
ところが、世の常識はすでに、生きた体にメス入れて、それがどうしたの?
というレベルになっている
「まあ、いまどきそんな青臭いこと言って」
と一笑に付されかねない

その青臭いことに命を賭けようとしている
そんなバカものの一人なのだけれど、
彼我の境は、思っていたほど離れているわけではなく、また明瞭ではない
というのが、今回の教訓
ふと気がつくと柵を越えていた、ということにもなりかねない

褌を締め直すことにする