2014年10月17日金曜日

金曜日

あの金曜日から四週間
遺影を囲むように供えられていた花たちが
日を追うごとに減っていき、
それに応じて日常の時間が流れ込みはじめる

それでも
遺品の整理などしていると
50年前、就職のため上京した娘に宛てた父親からの手紙なども出てきて
ーつまり、50年間大事にしまい込まれていたということなのだがー
ほんと僕は妻のことを何も知らなかったのだ
という思いが今頃になって募ってくる

ちょうどこのタイミングで
ドイツ稽古会の人たちからの寄書きが届いた
感謝

「出立記」再掲します
9月のところまで遡ってみてください