石川に通い始めて5年になる。最初のころは、北陸フリーきっぷを使って、越後湯沢回りで移動していた。夜行寝台の「のと」に乗ったのも初期の頃で、利用者が減ったせいか、この列車もなくなってしまった。そのうち、航空券とホテルを組み合わせた「出張パック」なるものを利用した方が安上がりであることを学習し、飛行機を使うことが多くなった。冬のこの時期など、天候が不安定なことが多く、「羽田に引き返してくるかもしれません」というアナウンスにひやひやしながら機上の人となる。実際に着陸できなかったことはなく、秋口に一度、台風の影響で帰途小松で足止めを食ったのが唯一のトラブル。夜行バスも利用したが、翌日役に立たないことがわかり一回で止めた。青春18きっぷで1日がかりで金沢にたどりついたこともあるが、これも疲れた。若い頃の長距離移動の記憶があるから(アメリカ横断3泊4日バスの旅とか、コルカタ〜チェンナイ2泊3日列車の旅とかね)平気なつもりでいても、それから40年経っているわけで、同じことをやろうとしたら、もはや年寄りの冷水ということになる。関西での用事にくっつけてたり、去年など秋田から回ってきたり、経費節減と日数の捻出のため小細工を弄してきたが、やはり小細工の域を出ない。時速100キロくらいで走る特急が一番疲れない。東海道新幹線より上越新幹線、maxときよりは各停のタニガワといった塩梅で、今回も越後湯沢回りである。