2019年10月23日水曜日

個人教授と個別稽古

個人教授と個別稽古はどう違うんですかと、時々訊かれる。
たしかに紛らわしいし、人によって説明のしかたも理解のしかたも違っていたりするので、ここでは、等持院稽古場風な解釈を与えてみる。

個人教授は、わかりやすくいってしまえばマンツーマンレッスン。坐法臥法といった稽古会の必須項目を稽古する。稽古場には必須項目が山のようにあるからー随伴行気、観点などなどーテーマには事欠かない。公開講話の復習もやる。こちらから「今日はこの稽古を」と提案する場合もあるし、「今日はこれについて稽古したい」と会員の側から言ってくることもある。両対応です。

一方、個別稽古は、整体指導室で行なわれている「操法」に該当する。稽古場的にいえば、相互内観。稽古場では操法を受けることも稽古として位置付けている。操法を受けるときに坐法臥法を行うことで、稽古という自覚を促しているともいえる。つまり、操法を受けるとは、内観力を育てる稽古を行なっているということ。

さて、等持院稽古場においては、個人教授、個別稽古を組み合わせて稽古を進めている。個別稽古に来た人にも、いきなり操法を行うのではなく、個人教授的な稽古をひとつやり、それから操法に移るという流れ。四年間やっているうちに、こういうスタイルが定着した。