2023年1月15日日曜日

寒中見舞い

寒中お見舞い申し上げます。
古稀を過ぎてから、「なんとこの先も人生続くのだ」という現実にようやく気づきました。と同時に、もしまだ時間があるのであれば、今のうちにやりたいことをやっておこうとも。十年前に発願して果たせなかった四国遍路を昨春開始。延べ十一日間四国を歩き、阿波の国にある二十三のお寺を回ることができました。思い起こせば、日本の外にはじめて出たのが一九七三年のこと。あれから半世紀、ずっと旅してきたことになります。インターネットも携帯電話もなかった時代のことを若者相手に話すとき、つくづく自分が歴史的存在になりつつあることを実感します。とはいえ、life goes on. 等持院稽古場での稽古はバージョンアップしつつ継続中。四十年稽古しても、いまだとば口に立っているという実感しかありません。生涯稽古人ですね。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

 二〇二三年新春


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年明けて二週間、正月気分は早々に抜け、禁糖の足音が近づいてきました。

三年間、コロナに振り回された末、日常が戻ってきているような戻ってきてないような。

希望と不穏さがないまぜになった年のはじめです。