年の瀬によりによって仙椎をしたたかぶつけた。
以来、自分が好調なのか不調なのか低調なのか、そのあたりの分別がつかなくなっている。
年末、娘が男の子三人連れて来京。
まあ、賑やかな正月になったのだが、ある日、孫3人のやりたいことが分裂し、僕は、結局、小1の長男と一緒にアイススケートに行くことになってしまった。
30年ぶりのスケートである。娘が小さい頃、こどもの国のスケートリンクに行って以来。リンクの外から見ているという選択肢もあったのだが、好奇心が勝り、大枚4000円を払い、小1男子と一緒にリンクに立ってしまった。三周くらい、手すりの掃除をした後、こわごわ手すりを離して歩き始める。膝を抜いて、後ろ足で蹴ると、前に進む。孫の相手をする余裕はない。前に進んでいくと、なぜか、どんどん手すりから遠ざかっていく。2周3周滑っていくうちに、真ん中近くまで進出してしまった。
リンク掃除の中断があり、その後、もうひと滑りしようと小1男子と一緒にリンクに入る。凸凹が削り取られた氷はツルツル。相変わらず、前足は止め、後ろ足で蹴るスタイル。転ぶこともなく順調に滑っている。また知らぬ間にリンク中央に出てしまっている。そこに、初心者と思しき二人組が接近して来たので、その人たちを避けようとして、見事に転んだ。氷って、こんなに硬かったけ、と空を眺めながら思った。仙椎をしたたか氷に打ちつけた。それでも、面としてぶつけたから、衝撃は最小限のはずだった。
うん、この打撲だと、一週間は風呂無理だなと、尻をさすりながら家路につく。実際、大晦日正月をはさむ一週間風呂無し。こんな正月は初めてだ。元旦に能登で大きな地震が起き、京都もしっかり揺れた。被災地にいる人たちのことを思えば、風呂に入れないくらいなんだ。年明けて、孫たちは千葉に帰り、今年の初風呂は5日。体が温まるのはよいのだが、翌日になると仙椎周りが疼きはじめ、まだ風呂は早いと警告してくる。実際、入浴せずとも、それは苦にならない。
稽古会もはじまり、普通に仕事して、普通に白山稽古会もこなしてきた。打撲の影響は思いのほか長引いていて、この調子だと半年一年付き合うことになりそうだ。去年の秋の大風邪、年末の打撲といろいろ起こる。そうしているうちに暦は進み、禁糖の季節到来である。
好調?不調?低調?
そんなことはどうでもよろしい。