2017年5月9日火曜日

熊野詣 2

稽古着姿で杖ついて歩いていると巡礼者に見えるらしい。

バスで新宮に出て、最初に目指したのが神倉神社。岩山が御神体で、急な石段を登っていかなくてはならない。登り口に杖が用意されていて、参拝客はそれを借りて登って行く。細身でやや長めの一本を借りて登りはじめた。

























神倉神社からは新宮市内が一望でき、その先には太平洋。さて降りようとしたときに横道発見。牛の背経由速玉大社と表示されている。登って来た石段を降りてコンクリ道を通って速玉神社に向かうより、山道を抜けてった方が理にかなってる。道は山の中腹をアップダウンしながら続いている。いかにも古道という雰囲気。今回、熊野古道を歩く予定はなかったから、プチ古道ウォーク気分。無事、速玉大社近くの駐車場に降り立った。ただ、神倉神社で借りた杖をまだ手に持っている。

























速玉大社は熊野三社のひとつ。どこかに杖を返せるところはないかしらと探してみたが、そんなものはあるはずもなく、かといって神倉神社に戻る時間もない。しかたなく、杖を手にしたまま那智大社を目指すことにした。

杖を手にして街中を歩いていると、人の視線がちがう。きっとこの人は熊野古道をずっと歩いてきたんだ、という好奇心と少しばかりの尊敬の混じった視線。ちなみに熊野古道を歩いてる人たちの大半は、いわゆるウォーキングスタイルで決めてらっしゃいます。

この杖を相棒に、電車に乗りバスに乗り、那智大社の参道を歩きー実に役に立ったー結局、京都まで連れかえってきてしまったのです。神倉神社さん御免なさい。必ずお返しに参ります。

杖おもしろい。杖に関してはいずれこのブログに書こうと思っている。

2017年5月8日月曜日

熊野詣 1

熊野に行こうと思った
那智の滝は一度は見てみたい
1日1本、京都から紀伊勝浦、新宮に特急が走っている
これを使えば、午後の早い時間に紀伊勝浦に着く
でも地図でこの海沿いルートを眺めてもピンとこない
いや拒絶されてる感じさえある
まだ熊野に行くのは早いのかな〜と
諦め気分で床についた

朝4時に目が覚めた
そうだ最初に本宮大社に行けばいいんだ
紀伊半島のど真ん中を縦断するバス路線がある
本宮大社ー速玉大社ー那智大社とつないで行けば、熊野世界に入って行けそうな気がする

京都駅から近鉄電車で大和八木
電車に乗っている間にみつけた民宿に電話して宿を確保
日本一長い路線バスという新宮行きの特急バスに乗る
5時間バスに揺られて熊野本宮大社到着

























(路線バスも途中休憩を入れながら走る。十津川村にある谷津の吊り橋)

特筆すべきは大斎原ーおおゆのはらと読むもともとの神社があった川の中洲
こんなに気持ちよい場はない
もっと厳しい場所かと思っていたが
空気がこまやかでやわらかく、女性的といってもよい
神域なのに慈悲という仏教語が浮かんでくる
河原に出て土手を越えて戻る途中、大きな黒蛇と遭遇した
神様に会ってしまったような気分








そうそう、本宮大社でおみくじを引いたら「大吉」だった

2017年5月2日火曜日

俎板を削る

ネギを細かく切ろうとしたら切れない
俎板の中央が凹み、包丁の歯が届いていないのだ
この俎板、一体何年使ってんだろう?
20年ではきかない
俎板削りで探してみると、サンドペーパーらしきものを使うタイプがある
でもこれでは、表面の汚れを落とすくらいで、凹みには無力
カンナがけするしかない
木工に詳しい池田さんに相談するとー彼は自分で動法盤までつくる
カンナを持って訪ねてきてくれた
見本を見せてもらいー実際には半分くらいやってもらったー続きをやりはじめた
これは愉しい
筆動法の墨すりみたいなものだが、墨すりよりも愉しい
ただ、木屑の量に比べ、中央の汚れた領域、つまり窪んだ部分の面積はなかなか減らない
随分と深くえぐれていたのだな
作業が進み、凹凸が減って、真ん中の黒ずんだ部分が小さくなってくる
全部削って新品同様にしてしまう?
いや、真ん中少しだけ残して、歴史を留めることにする

2017年4月29日土曜日

4月の読書

米朝快談* 嶽本野ばら 新潮社 2013
ニッポンの風景をつくりなおせ* 梅原真 羽島書店 2010
天国の国境を越える* 李学俊 東洋経済新報社 2013
いるか句会へようこそ!* 堀本裕樹 駿河台出版社 2014
熊野古道* 写真・山本卓蔵 淡交社 2006
認知症をつくっているのは誰なのか* 村瀬孝生・東田勤 SB新書 2016
坊っちゃんの時代* 1,2,3 関川夏央・谷口ジロー 双葉文庫 2002
「思想の科学」私史* 鶴見俊輔 編集グループSURE 2015
日本人はどう死ぬべきか?* 養老孟司x隈研吾 日経BP社 2014

2017年4月27日木曜日

足袋

【業務連絡?】
足袋をまとめて岡山の業者に注文しようと思います。希望者は等持院稽古場までご連絡ください。ゴールデンウィーク明けに発注の予定です。

帰着

■一週間の遠征から帰ってきたら庭の緑の勢いがすごい。ドクダミが一気にひろがり、南天の葉が密度を増している。去年あまりに道路側に花が落ちるので過剰なまでに刈り込んでしまったムクゲの木も枝を伸ばしはじめている。■今回の遠征は、白山と上越で稽古会、東京で操法講座と濃密なものだったのだが、そのあと2日ほど下町とモダンが同居する清澄白河エリアで少しのんびりできた。二子玉川に降りたときは、アウェイ感いっぱい。ぼくの知るニコタマはどこに行ってしまったんだろう。操法講座。これまでやってきたことを全否定されて嬉々としている我々は相当に変な人の集まりだ。■孫の顔をみていると、なんか赤ちゃんのオヤジがいるようで不思議な気分。なんか似てるんだよね。■京都に戻ってきたのは火曜日の夜。あと5日もすると4月が終わってしまう。3月末のせうそこ3。その十日後に「片桐ユズルにきく」。その間に同窓会も二回。そして遠征。いろんなものが4月に集まってきてしまった。■せうそこ3の掘り起こしが早速上がってきたので朱を入れている。これまでのせうそこは「テーマ」について語られているのだけれど、このせうそこ3は、企画者に煽られ、ちょっとはずかしいくらいに「ボク」がさらけ出されている。ま、僕自身踊りたかったのだね。■「こども稽古会」をやることになった。最近、稽古に通いはじめたお母さんが言い出しっぺなのだが、話がトントンと進んで、6月開催が決まった。気楽に「やりましょう」と言ってはみたものの、いったいなにをやれば子供に通じるのか見当もつかない。弘田さんあたりに相談してみよう。■暖房器具の片付けは5月に入ってからだな。


2017年4月21日金曜日

i am not your enemy

アメリカ人の古い友人に連れられて、BBQパーティー
長く京都に暮らした知り合いの帰国お別れパーティーとのこと
大勢の外国人が集まってきている
そういえば、40年前、京都のこういうボヘミアン的空気感の中にいたのだった
でも、気軽に自己紹介して、会話の輪に加わるという文化には、最後まで馴染めなかった
長年の謎が解けた気がする
出会い頭の自己紹介は、"i am not your enemy"と自己申告することなのだ
異人種異文化の多様な人間が集まってくる土地が産み出し育んできたカタにちがない
このことに気づいていれば、もう少し、社交的に振る舞えるようになれたかもしれないな〜
あとの祭りであるが、もし習熟していたら、いまここに私はいない