2013年6月5日水曜日

パリ

パリは通過しただけである
1974年9月上旬のある日、ニューヨークからの航空便でパリ到着
お昼前だったと思う
空港(おそらく、オルリー)から鉄道駅(おそらくリヨン駅)に直行
そこで、イスタンブール行きの列車の切符を買い
列車出発の時間までパリの街を少しばかり歩いた
唯一残っているのが下の写真
ほんとうにこの一枚だけ
列車は日付が変わる前に出発
つまりパリ滞在は12時間
フランス〜スイス(車窓からアルプスがみえた)〜イタリア(ベネチア駅のステンドガラスを通した柔らかな光は記憶に残っている)〜ユーゴスラビア
ロマンティシズムの欠片もなく、出稼ぎの民と共に22歳の僕はイスタンブールに運ばれていったのだ
これが20代の私が経験したヨーロッパのすべて


















その後、一度だけパリに行きかけたことがある
1998年のワールドカップ、そう日本代表が初出場を果たした大会のときだ
フランス人の知り合いから、「チケット手に入るかも」と言われ、
すっかりその気になって、航空券の予約をした
結局、現地に行ってみないと、チケットが手に入るかどうか分からない
ということになり、この時のフランス行きは流れてしまった
それから数えても15年か

この秋、ドイツ稽古会のあと、パリに足を伸ばすことにした
昨年、白山稽古会にひょっこり顔を出した、フランス在住の日本人の方と知り合い
パリ行の話が具体化することになった
39年ぶりに上の写真を撮った地点に立てるかもしれない