父のところに週一のペースで通っている
昨年11月の喜寿のお祝いではしゃぎ過ぎてしまったのか、
昨年末から、転んだり、透析がはじまったり、検査入院したりと変動が続いてる
岡山人になれなかった大阪人
というのが、僕の父に対する理解だったのだが、
なぜ大阪生まれの父が岡山に住むことになったか
という肝腎なところをこれまでちゃんと訊いたことがなかった
最近になって、ようやく父との会話がそのあたりに近づいてきた
スナミというのはもともと岡山にルーツを持つのだが、
そのスナミの家に婿養子に入った長畑某という秀才(ほんとかな)が
警察官としてあちこち転勤しているうちに落ち着いた先が大阪だった
ということらしい
曽祖父が長畑姓というのも知らなかったぞ
僕の祖父にあたるハジメさんは、東京の大学を卒業後、大阪に戻る
難波チヨノさんという才媛(ほんとかな)をルーツに近い岡山から嫁に迎える
これで父が生まれる条件が揃ったわけだ
このままなら、父は大阪で順調に成長するはずだったのに、
チヨノさん(私の祖母ですね)の実家を継ぐはずだった弟が戦死してしまい、
老母だけが実家に取り残されてしまう事態になった
そこで、チヨノさんは、子ども連れで実家と大阪の間を行き来することになる
先日会った叔母たちが数年単位で岡山に住んだことがあると聞いたとき
ちょっと意外な気がした
一番長く岡山に住んだのが父で、
岡山との縁がもっとも濃くなってしまった
そのチヨノさんの実家と私の母の実家がご近所だった
これで私が世にでる条件がかなり整ってきたわけだ
歳取ると自分のルーツを知りたくなる傾向が多くの人の中に生まれるらしい
その例に漏れず、ということになるのだろうが、
一連の流れのどこに自分がいるのかを確かめたくなる
そんな気持ちが分かる歳になってしまった