京都で暮らし始めてもう半年。最初の頃は、自分のテリトリーを広げようと、徒歩、自転車、バスを駆使してあちこち回っていたが、それも一段落、最近は近所で自己充足してしまい、街中に出かける回数も随分減ってしまった。結局、京都は歩かないとわからない。
これまで一番ひんぱんに出かけてったところはどこだろうと、ここ半年の行動パターンを振り返ると、コーナンというホームセンターが思い浮かぶ。台所用品から家具を載せるパイル、それにコピー用紙まで生活必需品をちょこちょこと買い揃えていった。そこから少し下がったところにあるとようけ屋山本という豆腐屋さんにもよく行く。普通の豆腐屋さんなのだが、普通に豆腐が美味しい。ここの豆腐はスーパーにも置いていることに気づいたのだが、直接お店で買うほうが楽しい。京都に来てよく食べるようになったのは、油揚げと和菓子だな。スーパーはいくつもある。最初の頃は、一番近いイズミヤが多かったが、コープをみつけ、組合員になってからは、もっぱらそこに通っている。京都にも成城石井があると知った時には安堵したものだが、その比重は下がりつつある。チーズが切れそうになると出かけるくらいのことだ。京都人はパンを好むという話は聞いていたが、実際にパン屋の数は多い。結局、ブリアントというパン屋さんに落ち着いている。
外食の回数も減ってきた。あちこち食べ歩いても、ひとりごはんは淋しいし、どうせ独りで食べるなら自分で作ったほうがよいという結論になった。禁糖中は100%自炊だったし。それでも、時には人が作ってくれたものを食べたくなる。これまで、三回以上入ったことのあるお店をリストアップしてみると意外に少なくて、3、4軒。家から徒歩5分、龍安寺商店街にある笑福亭といううどん屋さんのことはダン先生に教えてもらったのだが、うどんが普通に美味しい。大正末創業で、かつて井上靖が通っていたお店らしい。京都は洋食屋も多い。itadakiという北野白梅町にある洋食屋のランチはコストパフォーマンスがよい。いつも行列なのも納得できる。ロカンダきだやという若いシェフがやっている町屋イタリアンのお店が、やはり、徒歩5分のところにあって、ここには来客があったときにお世話になっている。月に一回でも彼の料理が食べられれば贅沢な気分になれる。
上記参照した太字のお店、すべて徒歩圏内にある。あらためて半径1.5キロの円を描いてみると、龍安寺を含む名刹多数、北野天満宮、平野神社もこの円の中に収まる。JR円町駅、花園駅もとりあえず徒歩圏内。京都研修会館も圏内だ。