韓国・智異山からのお坊さん2名を伴って、ソウル駐在6年となるAさん来宅。6、7年ぶりの再会となる。近所のキダさんのお店で肉なし(お魚はo.k.とのことだったので、魚あり)イタリアン。ヘチマのスープなんてはじめていただいたが秀逸。ここ一月、食欲のない状態が続いていたのに、美味しくいただけた。いっそ、「精進イタリアン」をはじめればよいのに。Aさんに読ませようと探し出してきた「
韓国への旅」を自分で読み直しているうちに、三年前に訪ねたきりになっている「
宝慶寺」のことを思い出し、そのつながりで、スティーブ・ジョブズと交流のあった「
乙川弘文」という僧侶の評伝にたどり着いた。その評伝のなかで「婆子焼庵
(ばすしょうあん)」という公案について、宝慶寺のご住職が語っている。「(弘文さんは)願って地獄に落ちたんだ」というご住職の言葉は大仰に聞こえるが、出家者にとって大問題であることは理解できる。僕など、もう一度地獄に落ちてやろうかしらとおもうのだが、この点、整体は道教系なのか。さらにそこから「宿なし興道」と呼ばれた名僧の名前が出てきたので、「
沢木興道聞き書き」を取り寄せて読み始めたら止まらない。これを縁に
智異山に紅葉観に行こうかなどと考えはじめている。