2021年8月19日木曜日

追悼 栗田さんのこと

栗田完さんの訃報に接する。
長い付き合いだった。
彼の出身校である北海道教育大岩見沢校で教えていた進藤貴美子さんの紹介で身体教育研究所にやってきたのが初めての出会いだから、おそらく1990年代の後半のこと。鼓童で活動していたこともあり、その後、早池峰神楽の会にも通っていたそうだ。集中的に本部の稽古会に通っていたのはどれくらいの期間になるのだろう。結局、末っ子長男ということで、東京での生活を切り上げ山形に戻っていった。亡妻の実家が秋田の南端の雄勝郡(今は湯沢市)、栗田さんの家が山形県最北の金山町ということで、時折、秋田や山形で会う機会もあった。

大井町稽古場で「筆動法でたどるおくのほそ道」なんぞを始め、ぼくの中で東北ブームがはじまったのが2000年代の中盤。そんな折、西馬音内盆踊り、早池峰神楽といった東北の伝統芸能の水先案内人になってくれたのも栗田さんだった。彼が山形に戻って以来、東京で会う機会は減ったが、いつ頃からか、京都の稽古会で顔を合わすようになり、僕が京都の稽古会に出始めるようになってから、夜の特訓のときには一緒に組んでいた。コロナの影響で毎週通っている西馬音内盆踊りの勉強会は中断中ですと残念そうに話していたのは去年の秋くらいだっただろうか。

西馬音内盆踊りのお囃子を聴きながら、栗田さんのことを偲んでいる。





















栗田さんの画像を切り出してみた
NHKふるさとの伝承ー神楽が守る里 早池峰山麓の一年(1996)より

西馬音内盆踊り
今年は、無観客でライブ配信したらしい