2023年11月30日木曜日

迷う

39度超えの発熱があったことは書いた。十何年ぶりの発熱のつもりでいたが、備忘録がわりのこのブログを辿ってみたら、8年前にも同じくらいの発熱があったことに気づいた。その時も胸系の風邪だった。発熱するとは、いわば自分の体を毀すということで、そこからどのように体が再構成されていくか経過を見ることになるのだけれど、今回の経過もゆっくりだ。いったい、どっちに向かっていっているのか皆目見当がつかない。体が迷ってる。

体力が落ちていると稽古に来る人の数は減る。おまけに、11月は、会場が取れず白山稽古会は休会。結果、月あたまの千葉東京行き、薩摩琵琶の演奏会、洛句の原稿書きくらいで、時間だけはたっぷりある。事件はいろいろ起こる。靴はなくなる、自転車は壊れる、iPhoneは不調。これはなにかの前兆なのか?

時間はあるので、モノ減らしに手をつけることにした。まずは本。古本屋にでも引き取ってもらおうと、本棚を片付けはじめる。小さな本棚に収まる量、しかも、二重にならない量しか本は持たないと決めいていたのに、本は増殖し、しっかり二重に並ぶのみならず、床に平積みされている。段ボールに詰めていく。面白いもので、比較的最近買った本から順番に詰められていき、結局残ったのは煤けた背表紙の本ばかりだ。まだ読んでない古典の類、俳句・連句関連のもの、つまり、京都に引っ越してくる前からのものが居残ったことになる。

発熱したのは10月末の三日間の稽古会の前後で、11月の稽古会でちょうどひと月たった。充実の一ヶ月。そして、明日から師走、つまり来年1月の稽古予定表も出さなくてはならないのだ。