2022年8月10日水曜日

白山 2

白山稽古会開催予定の前々日、北陸地方で豪雨。北陸線武生駅水没の映像も流れ、当然サンダーバードも運休。復旧の見通し立たず、普通ならこの時点で白山稽古会休止の決定をするところ。でも、白山登山計画はどうする?

JR西の運休情報のページに振替経路の案内を発見。京都→名古屋→富山→金沢。東京経由だけではなく、こんな迂回ルートもあったのか。土曜日の稽古には間に合わないが、土曜日のうちに着ければ、日曜日の稽古はいつも通りやれる。フランスから帰省中のNさんとの夕食の約束も守れる。京都駅に出向き、みどりの窓口の長蛇の列に並ぶ。

名古屋駅に降り立つのは、いったいいつぶりになるのか? 1時間の乗り継ぎ時間を使って名古屋駅を探索ー喫煙所を探しただけですが。高山線は川に沿って下呂、高山を辿っていく。途中下車はできないけど、特急ひだは観光気分。でも、さすがに松任にたどり着いた時には草臥れてた。明日稽古会大丈夫なのか?

投宿後、Nさんと落ち合う。和食が良いというので、蕎麦で検索したら行善寺が出てくる。迷いながら行善寺。蕎麦を食べ、温泉にも入り、喋っているうちにくたびれが抜けていく。先のことは考えず、その日一日を最後までやる。それしかない。

白山 1

石川に通いはじめて十余年
白山登山を計画すること3回
いずれも流れて、ここ5年、計画することもせず

白山4度目の挑戦
先達は白山稽古会事務方担当Sさん
同行者は横浜時代のご近所T夫妻

別当出合の吊橋に来るのは3度目
渡るのは初めてで、砂防新道を歩きはじめる
稽古着に稽古袴に杖、足元はスニーカーという遍路スタイル
汗のかき具合が半端ない
リュックを背負っている背中はあっという間にぐしょぐしょ

仙人みたいですね、と声をかけられる
いえ、俗人です、と答えてしまったが、
次からは、いえ仙人ですと答えることにしよう

なかなかしんどくて何度か断念しかけたが、
同行者に励まされつつ、8月8日15時40分、標高2700mの白山の頂上に立つ



2022年8月2日火曜日

韓国文学の中心にあるもの

韓国映画はよく観る。映画の中で交わされる会話が時々理解できるのが嬉しい、と言った程度の韓国映画ファンなのだが、その質の高さ、感性の豊かさに彼我の差を感じてしまう。昨年だったか、「ハチドリ」を観て、こんな映画撮れる監督日本にはいないんじゃないかと、その瑞々しさに感銘を受けた。もっとも、その少しあと、「ドライブ・マイ・カー」を観て、前言訂正したのだけれど。それでも、全体のレベルでいえば、韓国映画が先をいっていることはまちがいない。骨格のたしかさが違う。この違いはいったいどこから来るのか謎だったのだが、「韓国文学の中心にあるもの」(斎藤真理子著 イースト・プレス)を読んで腑に落ちた。そう、映画の(当然のことだが、文学にも)社会的役割として、歴史を読み込んでいくことが作り手、受け手双方に自覚されている。

韓国に行けば、「ユギオ」という単語は日常的に耳にすることになる。ユギオ、韓国語で625、1950年6月25日、つまり朝鮮戦争勃発の日。ただ朝鮮戦争について僕らは知らない。知らなさすぎる。ソウルで短期間暮らし(40年前、3ヶ月だけ語学留学していたことがある)、人の会話の中に「ユギオ」という言葉を聴きながら、北に故郷をもつ人の話を聞きながら、その意味するところを、まったく理解していなかったことに、今更ながら愕然としている。朝鮮戦争特需によって太平洋戦争で疲弊していた日本の経済は立ち直り、高度成長への足がかりをつくっていく、といった通りいっぺんの理解しかもっていなかった。この朝鮮戦争の最中にこの世に生まれてきた僕としては、他人事ではないはずなのに、ずっと他人事にしてきたのだ。朝鮮半島で何百万という人たちが右往左往している姿を見ないことにして、高度成長に浮かれていたのだ。

しかも、安倍元首相狙撃事件で浮かび上がってきた統一協会という存在。これもまた、ルーツをたどると、朝鮮戦争が大きな分水嶺となっている。日韓間のグロテスクな闇が露わになった2022年夏。一冊の本よって自分が揺すぶられる経験は最近してなかった。この揺れはしばらく続きそう。この本にとりあげられていた「こびとが打ち上げた小さなボール」(チョ・セヒ著 斎藤真理子訳 河出書房新社)を読みはじめた。1978年の出版ということは、僕がはじめて韓国に足を踏み入れた頃に書かれた本だ。

2022年7月30日土曜日

7月の読書

ナチスのキッチン* 藤原辰史 共和国2016
韓国文学の中心にあるもの 斎藤真理子 イーストプレス 2022
ポストコロナ期を生きるきみたちへ* 内田樹編 晶文社 2020
撤退論* 内田樹編 晶文社 2022
上方落語の戦後史* 戸田学 岩波書店 2014
上岡龍太郎 話芸一代* 戸田学 青土社 2013
上方落語の四天王5 戸田学 岩波書店 2011
狩の思考法* 角幡唯介 アサヒグループホールディングス 2021

2022年7月26日火曜日

石川合同稽古会

 8月20日〜21日、金沢湯涌創作の森で石川合同稽古会が開催されます。
担当は遠藤、覚張。参加申込、お問い合わせは遠藤まで。



2022年7月24日日曜日

筆動法再開

今年になってから再開した筆動法の稽古が定着しそうでうれしい。
等持院稽古場をはじめた当初、筆動法は定例の稽古として組み込まれていたけれど、だんだん集まる人が減り、やったりやらなかったりという期間が長くつづいた。去年の秋くらいから、新たに稽古をはじめる人が現れ、その人たちに筆動法を提示したら、けっこう興味を持ってくれたので、このところ毎月の稽古に組み入れている。ようやく墨摺りという最初のハードルを超えたくらいのところで、まだ漢字一文字二文字書くのがやっとだけれど、一緒に俳句を書ける日もそう遠くない。杖使いの稽古からはじまった竹動法の進化バージョン(新聞紙の筒を使う)の稽古と併せて、筆動法の足捌きなどを稽古している。



2022年7月18日月曜日

日差しが戻ったので洗濯
盆手前の稽古に付き合い、反物の水通しを手伝う
夕方になってから北白川方面
いつぶりの空間現代?
攻めてる〜
重厚感が増し、随分と大人感が出てきた
「外」は盛況
宵々山でも感じたが、人は密を求めている
帰宅して、半乾きの反物生地にアイロンをかける
最後、反物を巻き戻しながら、その幅が正座した両膝の幅とぴったり重なることを発見
妙に納得
ホホホ座で、『韓国文学の中心にあるもの』(斎藤真理子著 イースト・プレス)購入
あの店なら置いてあるかも、という読みが当たり満足
かけてもらったブックカバーがカッコよい