2016年1月2日土曜日

謹賀新年

【大晦日】鐘の音が聞こえてきたので、高石くんが餞別にくれた白金カイロを懐に入れ、等持院の鐘楼に行ってみることにした。行列ができていたので、その後ろに並んでいたら97という数字が書かれた紙切れをくれた。除夜の鐘を撞けるらしい。さすがに、お年寄りは少なく、家族連れが多い。順番が来る前に、どこからともなくカウントダウンがはじまった。順番が回ってきたのは、零時を5分ばかり過ぎた頃、二人のお坊さんに先導され鐘をつくことができた。生まれてはじめての除夜の鐘撞き。後ろにまだ20人くらいは並んでいたから、108つにはこだわらないのかもしれない。その足で六請神社へ。お参りをし、お神酒をいただいて帰宅。

【元旦】午前中、池田先生がカニを届けてくれた。これがまた立派なカニで、これはとてもひとりでは食いきれない。戸村さんを誘ったら来てくれるというので、鍋の支度をして待つことにする。西陣稽古場は距離的には近いが、そう往き来があるわけではない。戸村さん、おせちのお重を持って現れる。男二人、蟹に食らいつく。食事のあと、広縁で火鉢に載せたお釜のお湯で茶を点てる。なかなかよい正月ではないか。

【二日】新海さんを一乗寺に訪ねる。アレキサンダーのお仲間たちの新年会のようだ。昨年8月、新海さんにかけた電話がつながってなければ、こうして京都に戻ってくることもなかった、かもしれない。そう思うと不思議だし、みどりさんやダスターといった旧友たちと喋っていると、30年間の関東暮らしが幻のようにも思えてくる。帰って来たら、娘からラインがあり、西葛西の妹夫婦宅を訪ねて来ているという。妹夫婦に姪っ子、そして娘夫婦で盛り上がっている様子。動画でつながり、オンライン新年会となる。