2020年11月13日金曜日

だっこ

三十年ぶりに赤ちゃんをだっこしている。 
もちろん、これまで赤ちゃんを抱っこする機会は多々あったけれど、生活の一部として抱っこする時間を持つという意味では、やはり三十年ぶりといってよいだろう。 三十年前に比べて、だっこが上手くなっている。えへん。 

生後2ヶ月になって、孫の首の座りはよくなり、仰向けで寝転がっているよりも、抱っこされ、体を垂直にしている状態の方を求めるようになってきた。お兄ちゃんたちが食事しているテーブルに仲間の一員として加わりたがる。 接触はしても、拘束しない抱き方ー言い換えれば、さんざん稽古してきたカタをもって抱けば、赤ちゃんの快を妨げることなくーつまり、赤ちゃんが望む方向に体を向けることができる。赤ちゃんが、抱いている腕の中で寝落ちしてしまうというのは、抱いている側にとっても至福の瞬間で、どのように自分自身を内観すれば眠りが深くなっていくかを探求している。最後のところで、拘束感を少し強くすればーシメの感覚を使うということだがー深い眠りに入っていけるようだ、などなど。 

生きる技としての整体ーSeitai as an Art of Livingーこれは生活のあらゆる場面に適用できるものなのだ。