4月4日、出発予定日
この日のオーシャンフェリーで徳島に向かい、5日から歩き始めるはずだった
2月初旬時点での計画
しかし、出発はかなわず主夫業にいそしむ日々
まさに「出立にたどり着くまで幾千里」
* * * * *
主夫の一日はゴミ出しからはじまる
ようやく、収集品目と曜日のカレンダーがつながり、
こまごまとしたものを順次出している
収集されたゴミがどのように処理されているのか把握できてない、
という後ろめたさはあるが、
家の風通しをよくするためには、この細かな作業が必須となる
つまり我が家は隙間がゴミで埋まっていたのだ
朝食をちょちょっと取って、洗濯に取り掛かる
風呂から洗濯機に残り湯を移し、
カミさんに言われた通りのやりかたで洗濯を進めていく
すすぎは二回、白物と色物は分けて洗う等々、カミさんルールに従う
昼はすぐ来てしまう
掃除は毎日はできそうもない
* * * * *
そして3時前、カミさんの入っている病院に出動
そう、体調不良を訴えていた妻が入院してしまったのだ
医者に行くことを私の仕事を慮って遠慮していたらしい
そうなんだろうなと思う
入院し、ほっとした感のある妻の顔を見て、
そこまで追い込んでしまっていたのかと悔悟の念が生まれる
もともとがストレス説大好きな妻
癌だったら即切って繋いじゃいましょう、というノリの医師
単純明快、合わせ鏡のような人生観が病院の中では力を持つ
人生そんなに分かりやすくていいのか馬鹿野郎と悪態をつくも、
その分かりやすさから疎外され、無力感に打ちのめされる
と同時に妻の不在にうろたえている
* * * * *
こんな深夜まで起きている
そう、明日はごみの収集がないのだよ
2012年4月2日月曜日
消す技術
今年に入ってから、消す技、消える技について考えている
消すといっても、電気のスイッチのオンオフではなく、
消す速度、消える角度、密度感…
そういった類のこと
考えていくと随分奥の深いテーマ
すると3月に入って不思議な出来事が続いて起こった
自転車が忽然と姿を消した
しかも粗大ゴミに出す算段をした直後に
我家は道路から少し入ったところにあるので、
通りすがりの人間が「ちょいと失敬」と持っていったとは考えにくい
第一、自転車は毀れていて、数メートルも進むとチェーンが外れてしまう
ゴミに出されることを悟って、自ら逃走したのか?
それから数日して、今度は身分証明書をなくした
なくしたこと自体気づかず、
警察ー職場ー私と連絡が回ってきてはじめて気がつく有様
どうやら最寄り駅の交番の前で落としたらしい
よりによって…
消すーつまり、空虚をつくるということなのだが、
もっとも大きな変化をもたらす消す技というものががありそうだ
極小の変化ーつまり、気付かないような消し方ほど、
根源的な変化を呼び起こす
そうこうしているうちに4月に入ってしまった
消すといっても、電気のスイッチのオンオフではなく、
消す速度、消える角度、密度感…
そういった類のこと
考えていくと随分奥の深いテーマ
すると3月に入って不思議な出来事が続いて起こった
自転車が忽然と姿を消した
しかも粗大ゴミに出す算段をした直後に
我家は道路から少し入ったところにあるので、
通りすがりの人間が「ちょいと失敬」と持っていったとは考えにくい
第一、自転車は毀れていて、数メートルも進むとチェーンが外れてしまう
ゴミに出されることを悟って、自ら逃走したのか?
それから数日して、今度は身分証明書をなくした
なくしたこと自体気づかず、
警察ー職場ー私と連絡が回ってきてはじめて気がつく有様
どうやら最寄り駅の交番の前で落としたらしい
よりによって…
消すーつまり、空虚をつくるということなのだが、
もっとも大きな変化をもたらす消す技というものががありそうだ
極小の変化ーつまり、気付かないような消し方ほど、
根源的な変化を呼び起こす
そうこうしているうちに4月に入ってしまった
2012年3月29日木曜日
3月の読書
伊勢詣と江戸の旅* 金森敦子 文春新書 2004
おまけの人生* 本川達雄 阪急コミュニケーションズ 2005
四国八十八カ所ゆとりの旅* ブルーガイド 2004
「当事者」の時代 佐々木俊尚 光文社新書 2012
神様2011* 川上弘美 講談社 2011
大和魂* 赤瀬川原平 新潮社 2006
ケルト巡り* 河合隼雄 日本放送出版協会 2004
脱・電脳生活* マイケル・シャリス 工作舎 1992
きもの噺* くまざわあかね・長谷川義史 ポプラ社 2007
自然は脈動する アリック・バーソロミュー 日本教文社 2008
怪優伝* 佐野眞一 講談社 2011
源内なかま講* 高橋克彦 文藝春秋 2011
夢枕獏の奇想家列伝* 夢枕獏 文藝春秋 2009
フリーエネルギー技術開発の動向 D. A. Kelly編 技術出版 1988
おまけの人生* 本川達雄 阪急コミュニケーションズ 2005
四国八十八カ所ゆとりの旅* ブルーガイド 2004
「当事者」の時代 佐々木俊尚 光文社新書 2012
神様2011* 川上弘美 講談社 2011
大和魂* 赤瀬川原平 新潮社 2006
ケルト巡り* 河合隼雄 日本放送出版協会 2004
脱・電脳生活* マイケル・シャリス 工作舎 1992
きもの噺* くまざわあかね・長谷川義史 ポプラ社 2007
自然は脈動する アリック・バーソロミュー 日本教文社 2008
怪優伝* 佐野眞一 講談社 2011
源内なかま講* 高橋克彦 文藝春秋 2011
夢枕獏の奇想家列伝* 夢枕獏 文藝春秋 2009
フリーエネルギー技術開発の動向 D. A. Kelly編 技術出版 1988
2012年3月28日水曜日
2012年3月24日土曜日
出発以前
4月4日を出発の日と定めていたが、
さてその日に発てるかどうか
連れ合い絶不調
で、3月に入って、ひたすら主夫をやっている
25年一緒に暮らしてきて、最大の危機的状況
僕の四国遍路宣言が、この状況を引き出したことは疑いようはなく
そして優先順位もまた明らかで、
これを整えずして出発はない
とことん付き合う他ないと僕も覚悟を決めた
* * *
なぜ四国遍路なのかと訊かれても困る
ふと思いついたのが四国遍路だったとしか答えられない
無論、四国遍路のことは知っていたし、
実際に歩いたという知り合いがいないわけではない
でも、自分が歩いている姿を空想したことはない
今年の1月11日までは
前に進む感覚を見失っていた
殊に震災以後
1200キロを歩くなんて馬鹿げたことに違いない
その馬鹿馬鹿しいことをやりたくなった
自分の足を一歩一歩踏み出すことで、前に進む感覚を取り戻せるかもしれない
そんなふうに思ってしまった
* * *
20歳まで岡山に住んでいたから、
四国はわりに身近な土地だった
小学校の修学旅行は金毘羅さんだったし
一人ではじめて四国を旅したのは18の歳の夏
岡山から大阪の親戚に遊びに行ったあと、
淡路島経由で徳島に入り、四国の東海岸をヒッチハイクで室戸まで下った
高知市に入る手前の龍河洞という鍾乳洞を訪れた段階で、
家が恋しくなり
そのまま帰ってきた
川(おそらく海部川)が海に流れ込む雄大な光景
それが一番印象に残っている
四国遍路をはじめて意識したのは、「旅の重さ」という映画を通してだろうか
1972年の作品
テーマソングは吉田拓郎
私の四国小旅行の数年後に観たことになる
* * *
誰が考え出したか、四国遍路は実によくできている
ぐるっと回って88番までたどり着いたら、出発した一番はすぐそこ
四国が「島」であるという特徴が十二分に活用されている
日本地図で見ると四国は比較的小さな島である
ただ、実際に計画を立てはじめると、鳥瞰図が虫瞰図にズームインしていき
さらに標高差を持つ3D地図にと次々変化していく
わくわくすると同時に、不安も頭をもたげてきた
もうひとつ不安がある
四国に地に立ってみたら、フル装備の団塊の世代がうじゃうじゃ歩いている
これは相当に悪夢
* * *
実際の出発がいつになるかは白紙である
でも、気分とすると、すでに歩きはじめている
さてその日に発てるかどうか
連れ合い絶不調
で、3月に入って、ひたすら主夫をやっている
25年一緒に暮らしてきて、最大の危機的状況
僕の四国遍路宣言が、この状況を引き出したことは疑いようはなく
そして優先順位もまた明らかで、
これを整えずして出発はない
とことん付き合う他ないと僕も覚悟を決めた
* * *
なぜ四国遍路なのかと訊かれても困る
ふと思いついたのが四国遍路だったとしか答えられない
無論、四国遍路のことは知っていたし、
実際に歩いたという知り合いがいないわけではない
でも、自分が歩いている姿を空想したことはない
今年の1月11日までは
前に進む感覚を見失っていた
殊に震災以後
1200キロを歩くなんて馬鹿げたことに違いない
その馬鹿馬鹿しいことをやりたくなった
自分の足を一歩一歩踏み出すことで、前に進む感覚を取り戻せるかもしれない
そんなふうに思ってしまった
* * *
20歳まで岡山に住んでいたから、
四国はわりに身近な土地だった
小学校の修学旅行は金毘羅さんだったし
一人ではじめて四国を旅したのは18の歳の夏
岡山から大阪の親戚に遊びに行ったあと、
淡路島経由で徳島に入り、四国の東海岸をヒッチハイクで室戸まで下った
高知市に入る手前の龍河洞という鍾乳洞を訪れた段階で、
家が恋しくなり
そのまま帰ってきた
川(おそらく海部川)が海に流れ込む雄大な光景
それが一番印象に残っている
四国遍路をはじめて意識したのは、「旅の重さ」という映画を通してだろうか
1972年の作品
テーマソングは吉田拓郎
私の四国小旅行の数年後に観たことになる
* * *
誰が考え出したか、四国遍路は実によくできている
ぐるっと回って88番までたどり着いたら、出発した一番はすぐそこ
四国が「島」であるという特徴が十二分に活用されている
日本地図で見ると四国は比較的小さな島である
ただ、実際に計画を立てはじめると、鳥瞰図が虫瞰図にズームインしていき
さらに標高差を持つ3D地図にと次々変化していく
わくわくすると同時に、不安も頭をもたげてきた
もうひとつ不安がある
四国に地に立ってみたら、フル装備の団塊の世代がうじゃうじゃ歩いている
これは相当に悪夢
* * *
実際の出発がいつになるかは白紙である
でも、気分とすると、すでに歩きはじめている
2012年3月23日金曜日
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