2013年10月18日金曜日

day 20-21 iki - respiração

田中さんとそのグループが9月から続けている"iki - respiração"連続公演の最後となるインディオの村での公演に随行。サンパウロから高速道路を一時間、そこからさらに穴ぼこだらけで、しかもぬかるんだ山道を一時間ほど入ったところにある集落。70家族300人が暮らす村ということだ。稽古会にきているホージェ(画像でシテを務めている大柄な男性)つながりで、この村での公演が実現することになったそうである。会場は村の儀式に使われている集会所のような場所。村の外の人間に使わせてくれるのは例外ということのようだ。



公演のあと、村の儀式を見せてもらったのだが、子どもたちの遊びと体操を兼ねているようで興味深い。合間合間に、大人が大きなキセルに詰めた煙草を手に会場の四隅を歩く姿によって、これが儀式として行われていることを思い出させてくれる。儀式はエンドレスに延々と続く。しかも毎晩やるという。棒を手にした指導役の大人の指示で、男の子たちがグルグル移動し、指導者は、その棒をある高さに水平に置いて、その上を飛び越えさせたり、あるいはくぐらせたりといったところからはじめて、その後、段々難易度を高めていく。体育としてはすごくよく構成されている。その間、女の子たちは、少し離れたところで、単純で振りは小さいが、骨っぽい動きで踊り歌う。年頃の男女が二手に向かい合って掛け合うものもあって、それなど歌垣を思わせる。

宿泊棟ーといってもただの広い部屋にマットレスを敷き、その上に寝袋を広げるーに戻ったら9時を回っている。準備してきた食料を皆(総勢15名)でいただく。あとはもう寝るだけ。静かだし、準備してくれた寝袋は暖かくて瞬く間に眠りに落ちる。

翌日(つまり今日ですが)は、その集落から分かれたという、もう一つの小さな集落を訪ね、そしてサンパウロに戻って来た。



2013年10月15日火曜日

day 18 オフ

昨日の月曜日はオフ
旅行者にオフがあるというのも妙な話だが、
稽古者としてはオフ日
近所の公園を散歩して、自然食のレストランで昼食
随分広い公園で、園内には現代美術館やプラネタリウム施設もある
ぶらぶら歩いているだけで、
ブラジルを構成する様々な人たちとすれ違う
少なく見積もっても1時間で50くらいの
文化人種的背景を持つ人たちがいたように思う
その共存のしかたがゆるい
このゆるさがブラジルの特徴かもしれない
これは楽だわ
この調子でブラジルの空気に浸っていると、
日本への再上陸が難しくなりそうだ



2013年10月14日月曜日

day 17 ワークショップ at Sesi

ワークショップと稽古会はどう違うのか
この風景だと、とても稽古会とは呼べないな
終わってから足袋の裏をみたら汚れひどかった
まあ、床に対する考え方が違うから仕方ないのだけれど

参加者は数えてみたら16名
休憩を入れて3時間
時折、日本語で話しはじめてしまい、
通訳役のジュリアーノのキョトンとした顔をみて
それに気づく場面が何回かあったくらいで
基本英語で会を進めることができました

今日のテーマは手を封じる
皆さんなかなかセンス良い
空気に集注するなんてのもちゃんとわかってくれた
どうやらサンパウロ市内で違うグループを相手に
もう一度やる予定になっているらしい

http://www.danca-acontecimento.com/oficinas



2013年10月13日日曜日

day 17 ピラシカバ

Piracicabaという街にやってきた、いや連れられてきた。
今回世話を焼いてくれている若者二人が立ち上げた一般市民対象の講座があって、この街でもやっているらしい。その会で動法の稽古をやってほしいとのこと。断る理由はみつけられない。十代から七十代まで、25人くらい集まるらしい。勿論ポルトガル語しかわからない人たちの集まりだから英語で話し、それをポルトガル語に通訳してもらうことになる。去年秋くらいから、大井町に現れる外国人参加者に拙い英語で稽古することはあったものの、稽古会まるごと日本語なしでやるなんて想定外。ただ、二年くらい前の七夕筆動法で、そんなことを念じたことを今頃になって思い出した。それがまさかブラジルで実現することとになるとは。他人には、「迂闊に念じると実現するから怖いよ」とアドバイスしているのにね。今更後に引けないし、やるしかないじゃないか。では、行ってきます。
【裏庭】泊めていただいたお宅の裏庭。イタリア系の家族だそうで。屋敷の中にいるとヨーロッパにいるみたいだ。街中に入ってくる途中、賑わっている通りを抜けてきたのだが、白人が多く、そういう歴史を持つ街なのかもしれない。

2013年10月12日土曜日

day 16 Embu 二日目

午前中は屋内で「合掌行気以前」、午後は公演に向けた田中さんの稽古を見学。稽古は屋外の土舞台。鳥が鳴き、池鯉が跳ね、横で寝そべっている犬がくしゃみする。なんだか、昔、山姥を作っていた頃を思い出す。室野井さん、竹平さんをブラジルに呼んで、"山姥2015"とかやればよいのに。夕方には、Piracicabaというここからは160キロくらい離れた街に移動し、明日午前中ワークショップをやることになっているらしい。今晩自分がどこに泊まることになるのか、その日にならないと分からない状況も楽しいものだ。ブラジル入りして四日目、肉の一切れも食ってない。ヨーロッパでの食べ過ぎを調整中といったところ。

day 15 Embu

今回の旅の終着点であるEmbuへ
田中さんの自宅兼稽古場
いつか遊びに行きますからと言い続け、
それが、ほぼ20年経ってようやく実現した

古い屋敷のリビングに畳を入れ稽古場にしている
裏庭には土の舞台、板の舞台が造られ、稽古に公演に使われているとか
日本の小さなお寺の裏庭のような空気感

奥さんのシサさんとは初対面
日本に来ていた16年前、数ヶ月大井町で稽古したことがあるという
核になっているメンバーと一緒に稽古する
田中さん夫妻を含め9名
アート系の人が多い
来週には、このメンバーと一緒にインディオの村を訪れることになっている



2013年10月11日金曜日

day 14 サンパウロ

金曜日に日本を発って金曜日に帰着予定なので、これでほぼ折り返し地点。二週間もブラジルでやることあるのかしらと思いながらブラジルにやってきたら、あれこれ計画を練ってくれていたようで、暇すぎて困る状態にはなりそうもない。ドイツ、フランスと稽古をやってきて、深めていきたいものも出てきたので、当地でも稽古できることがありがたい。

今日はさっそくLiberdadeという東洋人街に地下鉄で行ってみた。まず出迎えてくれるのが「ラジオ体操」のマーク。今でも毎朝やってたりして…。この渾然とした感じは、おそらくこれまで訪れたことのあるどの街にも似ていない。日系とおぼしき顔も多いが、中年以下の人たちの体つきは、ブラジル標準になっていて、つまり僕の1.5倍の幅と厚みある。丸海というスーパーに入ってみたら、日本食の食材が何からなにまで揃っている。豆腐なんぞを買ってきたのであとで味見してみよう。