2014年3月8日土曜日

雪掻き

西に行きたいと思っているのに
大阪から先に行けない
そこから先に行こうとすると、必ず邪魔が入る
岡山の実家を処分したのが四年前
以来、岡山の土も踏めていない
四国遍路も頓挫したままだ

コンパスは北を指している
昨年末の義姉急逝以来、秋田に通うこと六度
妻娘は秋田で越冬することになり、
私はひとり横浜暮らし
この逆単身赴任状態も三ヶ月目に入る

冬の秋田は初めてではないが、
暮らしたことはない
早起きして雪掻きして、
一日に何度もお茶を飲んで、
早々と布団に入る
横浜と秋田の時差は三時間

秋田の家の玄関を開け、
「ただいま」と声をかけて中に入る
というのも、そう奇異ではなくなってきた
雪掻き大変だな〜、という挨拶ほどには、ジモティたちは大変に思ってない
らしいこともわかってきた

実際、早朝の雪掻きは気持ち良い
ダンプと呼ばれている大きなスコップで雪を掻いては側溝に流していく
この冬降った東京の雪とちがい、秋田の雪はサラサラしていて軽い
30分も雪掻きすれば、玄関周り、前の道の雪はなくなり、
おお、一仕事したぞという気分になれる
時折、群れをなして旋回する白鳥の鳴き声に手を休め空を仰ぎみる

結構、贅沢な暮らしなのだ

2014年2月27日木曜日

2月の読書

ぜんぜん更新できてないこのブログですが、ぼちぼち復活すると思います...

1984 フクシマに生まれて 開沼博・大野更紗 講談社文庫 2014
僕たちの時代* 青木理x久田将義 毎日新聞社 2012
ブータン、これでいいのだ* 御手洗瑞子 新潮社 2012
だいたい四国八十八ヶ所 宮田珠己 集英社文庫 2014
カラシニコフ* 松本仁一 朝日新聞社 2004
のたうつ者* 挟土 秀平 毎日新聞社 2008
もっと地雷を踏む勇気* 小田嶋隆 技術評論社 2012

2014年2月6日木曜日

雄物川

雄物川は秋田県を南から北に流れ日本海に注ぐ一級河川だが、
上流の湯沢市あたりだと、川幅はまだ狭い
昨年末から五度目の秋田



平温

やっと風邪を引いた
昨年末から、ずっと動きづめだったから、
どっかで風邪をひけるとよいと思っていた

風邪を引いても、公式通りの経過をたどることは稀である
今回の風邪は、その点、妙に教科書的
発熱、発汗と進み、平温以下の時期を迎える
もっとも、「おっ、熱がある」と抽斗から引っ張り出してきた体温計で測っても、
38度程度の発熱に留まる

低温期に入ってからも、時折、体温計を腋の下に入れてみるが
なかなか平温に戻る気配がない
これが今回の風邪の特徴なのか?
脈の感じはもう休息期を終えて普通に戻っているのに…

ここで、はたと気がついた
そうか、僕の平温って36度程度なのだ
普段、体温など測ってないから、
自分の平温がいかほどのものか知らなかった

そんなオチとともに風邪は抜けていった

2014年1月30日木曜日

1月の読書

雪男は向こうからやって来た 角幡唯介 集英社文庫 2013
思想の落とし穴* 鶴見俊輔 岩波書店 2011
謎の独立国家 ソマリランド* 高野秀行 本の雑誌社 2013
イトウの恋* 中島京子 講談社 2005
探検家、36歳の憂鬱* 角幡唯介 文藝春秋 2012
貧乏だけど贅沢 沢木耕太郎対談集 沢木耕太郎 文春文庫  2012
言語小説集* 井上ひさし 新潮社 2012
メモリークエスト* 高野秀行 幻冬舎 2009
わら一本の革命* 福岡正信 春秋社 1983
100分で名著 松尾芭蕉ーおくのほそ道* 長谷川櫂 NHK出版 2013
100分で名著 世阿弥ー風姿花伝 NHK出版 2014

【番外編】

2014年1月28日火曜日

秋田弁の世界

義姉の葬儀の後、しばらく秋田に留まることになった
弔問客は次々に訪ねてくる
その弔問客にお茶を出しお菓子を勧める
相手をするのは、義妹だったり、お手伝いに入ってくれている本家のお嫁さん
私はその傍で話を聞いている
秋田弁ネイティブ同士の会話が展開していくのだが、聞き取れない
それでも三日も座っているとだいぶ理解できるようになってくる
文字表記不能の音と細やかな抑揚
どれだけ繊細に身体を使っているのか
その身体性にびっくり
この言葉でしか表現できない機微がある
普段自分が使っている標準語が実に平板なものに感じられる
初七日が終わるまでまでいた
時間とともに聞き取りはかなりのレベルまで到達可能だろう
しかし、永遠に話者にはなれないことを確信した
結局、隣に住む80歳のお婆さんの秋田弁には最後まで歯が立たなかった


(裏庭は屋根から下ろされた雪で埋れている  寒さは関東より厳しいが、こちらの方が春めいている 1/29)

2014年1月20日月曜日

気がつけば...

気がつけば、もう1月も下旬
今週末にはまた石川ではないか

義姉急逝のあおりで、ここひと月の間に東京、秋田を三往復
新年も秋田で迎えた
妻娘はいまだ秋田におり、逆単身赴任状態
まあ、二年前にも経験しているから、要領はつかめている
つまり、ゴミ出しが最優先事項となる主夫生活

年明けてすぐT先生逝去
あらあら晴哉先生の近くにいた人たちが次々と消えていく
しかも、潔く
なんだかスコーンといなくなっちゃった
お通夜に集まってきていた会員の人たちもそれぞれ覚悟していたらしく
メソメソした感じはない

消えていくことで伝わっていくものがある
消えていくことで動きはじめるものがある
そして、どういう動きが起こってくるかは、その人の「消えかた」による
つまり、その人がどう生きてきたかという流れとひとつながりのなかの消え方

義姉に可愛がられて育った、うちの娘が急にたくましくなった
いま雪で埋もれたおばちゃんの家を毎日雪かきしながら守ってる