2019年5月31日金曜日

5月の読書

隣の病い* 中井久夫 ちくま学芸文庫 2010
低予算でもなぜ強い?* 戸塚啓 光文社新書 2015
異なり記念日* 斎藤陽道 医学書院 2018
夜のピクニック* 恩田陸 新潮社 2004
私の1960年代* 山本義隆 金曜日 2015
平成史* 片山杜秀・佐藤優 小学館 2018
浮遊霊ブラジル* 津村記久子 文藝春秋 2016
空白の天気図* 柳田邦男 新潮文庫 1975
日本の伝統とはなにか* 梅原猛 ミネルヴァ書房 2010
理系という生き方* 最相葉月 ポプラ社 2018
現代の超克* 中島岳志・若松英輔 ミシマ社 2014

耳が遠い

最近、稽古会に出ると、人より三歩くらい前に座っている
あいつ、最近妙に熱心だな〜、などと思われているかもしれないが
要は耳が遠くなっているのだ
歳とともに、いろんな出来事が我が身に降りかかって来ているが、
耳が遠くなるというのは想定外だった
何十年も聴き続けている師匠の話についていけないというのはショックで、
人生の愉しみ半減である
師匠の声も小さいが、連れ合いの声がまた小さい
話を合わせているつもりなのに、全然違った話をしていたなんてこともしょっちゅうで、
これはこれで困ったものである
小さい声が聞こえづらくなったことは確かなのだが、
むしろ問題は音の分解能が低下していること
大勢の人間が喋っていると、その場に入っていけなくなってしまう
自分と世界の間に厚い膜があるみたいな感覚
こうして自分が生息する空間が狭まってくるのは自然の流れとはいえ、
この状況にどう適応していけばよいのか戸惑っている

2019年5月27日月曜日

石川合同稽古会2019

石川合同稽古会2019  8月4日〜5日

下記の要領で石川合同稽古会を開催します。
会場となる湯涌創作の森は、金沢駅からバスで50分の森の中にある研修施設で、近くに温泉もあります。石川近郊の方のみならず、広く全国からの参加を募ります。参加希望者は7月20日までに、申込書に必要事項をご記入の上、担当者にお申し込みください。

石川合同稽古会要項・申込書(pdf)

日時
8月4日(日)
 I  13時〜16時公開講話* *公開講話は未会員の方も参加できます
 II 17時〜20時動法基礎
8月5日(月)
 III  10時〜13時内観基礎
  
会場
金沢湯涌創作の森 金沢駅より北鉄バス12番湯涌線 湯涌創作の森下車 徒歩10分

担当
 遠藤日向(金沢稽古会)
 角南和宏(白山稽古会・等持院稽古場)

会費 1コマ3000円 2コマ5000円  3コマ 7000円

宿泊 一人一泊 1500円 (シーツ代、宿泊税を含む)

湯涌創作の森 http://www.sousaku-mori.gr.jp/ 湯涌温泉観光協会 https://yuwaku.gr.jp

担当者より

 石川県金沢市「湯涌創作の森」で合同稽古会を開催します。普段、交流のない金沢・白山の稽古会の方たちが一同に集まっての合同稽古会です。改めて普段学んでいる技術や思想の面白さ、深さにたくさんの人たちと共感しあえる佳き会になりますことと、金沢・白山の会員の皆様や県外の会員の皆様にとっても新しい風や、視野が広がっていくそんな"場"を感じてもらえれば幸いです。また、今回は未会員の方向けに身体教育研究所の公開講話・動法基礎の時間を設けてあります。身体の歴史や身体技法、そのアプローチの仕方などの面白さを、頭でなく身体を通して知ってもらえる有意義な時間となると思います。(遠藤)

 石川に通いはじめて十年になります。この間、東日本大震災を経験し、整体協会にとっても私自身にとっても激動の十年でした。その間、私の中で変わらぬものとしてあったのが白山稽古会でした。東京から京都に活動の場を移してからも石川通いは続いています。顔ぶれも少しづつ入れ替わりながら継続している白山稽古会ですが、この先どうするか、迷いがないわけではありません。十年という節目を迎え、「交流の場」としての稽古会を企画することにしました。関東、関西で稽古をやっている人たちも巻き込んで、石川に新しい風を吹かせようと目論んでいます。(角南)

2019年5月22日水曜日

二人隠居 revised

ここまでの暮らしに名前を付けるとすると、二人隠居生活
ジイさんとバアさんの二人隠居生活
僕一人の隠居生活にすっと溶け込んできた相方は、
四十代とは思えないほどのバアさん力があって、
最近の妙に若々しいバアさんたちより、よほどバアさんらしい

隠居生活とは質素な暮らし
ジイさんは山に芝刈りに行く替わりに稽古する
バアさんが休憩時間にお茶を淹れてくれて、会話に加わることもある
いや一緒に臥法をやってたりもする
床の間に庭の草木が活けられるようになったのは有り難い変化

食事はご飯と味噌汁が基本
いや、紅茶にパンに野菜にチーズか
外食はたまに近所のおうどん屋さんに連れだって行くくらい
散歩はするが、図書館がせいぜいで、街中にはほとんど行かない
庭木の世話などしていると、出かけることを忘れる
最低二日に一度は山門のところまで歩き、世界が続いていることを確かめる

このようなのどかな生活に変化が現れた

2019年5月21日火曜日

【予告】石川合同稽古会

8月、金沢で「石川合同稽古会」を開催します
日程は8月4日〜5日の二日間
今月末の京都稽古会で詳細をお知らせできると思います

2019年5月20日月曜日

CD&LP

うーん、なんだか物欲回復してきてる
演奏会に行くたびにCDやらLP買ってきている

写真左は”GOT LOST”というCD
ドイツ稽古会に参加されている旧知のピアニストがオペラ歌手のリサイタルに
伴奏のため京都に来るからと招待状を送ってくださった
前半は有名オペラからの歌曲、後半は現代声楽曲という二部構成
最後に演奏された"GOT LOST"という曲
これが圧巻だったのだ
しかも、知人のパートナーの作曲作品だという

写真右は空間現代の最新アルバム”PALM"
ポーランド人アーティストとコラボし、その演奏を、しかも無料でやるというので、
のこのこと「外」に出かけてきました
そこに置いてあったのが”PALM"
LPなんだよね
レコードプレイヤー手放して随分時間が経っている
デジタル音源もダウンロードできるそうだが、
ターンテーブルに載っけて聴きたくなるではないか



2019年5月19日日曜日

自分さがし

自分さがしをはじめてしまった

昨年暮れ、参加している読書会で、私が整体に出会うまで、
そして、その後の展開を話す機会を得た
いってみれば、自分史の半分を語ったことになる

そこでふと思った
じゃあ、その前の自分
例えば、ラジオ少年としての自分は、どのように形成されてきたのか
ラジオ少年と整体オヤジはどのようにつながっているのか

最初に手に取ったのが「磁力と重力の発見」全3巻
筆者の山本義隆は東大全共闘の委員長として名前が知られている
というか、私など名前だけで、どのような仕事をしてきた人なのかまったく知らずにいた
1941年生まれだから、私とは、ぼぼ一回り上ということになる

「磁力と重力の発見」は、どのように、本来別々のものであった「科学」と「技術」が、
ヨーロッパにおいて「科学技術」として合体していったか、その経緯をギリシャの時代から辿っていく大著であり、すばらしい科学史の本でもある
3巻目にようやくたどり着いたものの、まだニュートンの章には行き着いてない

「磁力と重力の発見」がなかなか読み進まないのは、
同じ著者による他の書籍に寄り道しているせいである
たてつづけに、「福島の原発事故をめぐって」「近代日本一五〇年」「私の1960年代」
の三冊に手を出してしまった
私より一回り年上のぶん、1960年代(私の年齢でいえば、8歳から18歳)がどういう時代で、どういう空気を吸って人々は生きていたのか、大人の目で記述している
そこで、はじめて、なぜ、どのように僕がラジオ少年となっていったかが、腑に落ちたのだった

こうしてみると、自分というのは、ほんと「現象」だと思う
生まれ、親と交わり、近親者と交わり、他者と社会と時代の空気と交わりながら、
自分という輪郭がすこしづつ形成されていく
戦後教育の中で、ラジオ少年が生まれ、
そのもとには、明治政府の科学技術輸入政策があり、
そのもとには、16世紀文化革命がある

もちろん、みんなが僕のようなラジオ少年になったわけではない
それぞれが、それぞれの生まれ育った環境を取り込みながら「私」を形成していった
そう思うと、「なぜ」に終わりはない

あとしばらく、山本義隆氏の著作を地図として、「自分さがし」を続けてみようと思う