2015年8月2日日曜日

魯山人展

部屋に届けられていた朝刊をめくっていると魯山人展の記事。今月23日までとのことだから、見に行けるとすれば今日、土曜日の午前中しかない。

慌てて身仕度して、普段は乗らないタクシーを奮発して県立美術館へ。そしたらタクシーの運転手というのが面白い人で、なんと78歳。タクシー歴50年、しかも運転歴59年で無事故無違反。なんとも天然記念物のような人で、去年、叙勲を受けて皇居に呼ばれたとのこと。そんな話を聞けただけで元取った気分。

この魯山人展、去年、世田谷美術館で開催されていたはずだが、去年はさすがに観に行く余裕はなかった。魯山人って、書家、篆刻家として、そのキャリアをはじめてるのね。そんなことも知らなかった。

もっとアクの強い人だと思っていたのにーこの先入主はどこからきたのだろう?ー作品はどれも素直で気持ちよかった。バター入れとか小さな作品がいい感じ。あと、志野の洋皿っぽいもの。

この展覧会を観て、ここ20年くらいの間に本部道場で2回やった野口晴哉展を思い出した。やはり晴哉先生の書は素晴らしいし、なによりも裕之先生のプロデュース力の凄さをあらためて感じる。

2015年7月30日木曜日

7月の読書

気になる人* 渡辺京二 晶文社 2015
世界農業遺産* 武内和彦 祥伝社新書 2013
猫を拾いに* 川上弘美 マガジンハウス 2013
佐野洋子-追悼総特集* KAWADE夢ムック 2011
幻影の明治* 渡辺京二 平凡社 2014
花森安治伝* 津野海太郎 新潮社 2013
住宅読本* 中村好文 新潮社 2004
百年の孤独 ガルシア・マルケス 新潮社 2006

2015年7月28日火曜日

中年独身稽古人

稽古場の制度設計をしていた時から、
これは、勉強を続けていくためのものであって、
職業人を育てるためのシステムではない
ということは明らかであった

そして案の定というか、
まったくそのように機能して、
結果として、多くの中高年独身稽古人を生み出すことになった
これだけあれば、別に、おひとりさまの人生も悪くない、
と思わせてしまうのは、稽古場の罪な部分である

ただ、整体というのは、
かつて、裕之先生が「整体三代」という言葉で表現されていたように、
家庭という現場を通して伝わっていくものでもある
家庭生活における「絶望」を経験しながら、ヒトは整体人になっていく

私自身、今となっては、独身者と似たような境遇にある
さて、これから先どうしようと思った時、
いかに稽古を継続できるかを、まず第一に考えてしまう
こうなったら、最後まで食らいついていきますぜ、
みたいなノリで、周回遅れの長距離走者を気取ることになる

2015年7月23日木曜日

前にすすむ 5 - ふろんてぃあ

日脚が短くなってきた
もう晩夏である

初盆を迎え、うかうかしてると一周忌という話になる
死んでいった人たちと一緒にいる暮らしはたのしいのだが、
ただ、あっちとこっちの境界があいまいで、ひょいと跨ぎ越えそうになる

これはいかん
我が身を現世につなぎとめているものは、
娘の存在と、体のかゆみくらいのもので、
もう少し重石がないと、どこかに飛んでいってしまいそうだ

負荷のないところに自由はない
というのは、稽古が教えるところだが、
さて、どのような負荷を求めているのだろう?

猫を飼う
車の運転をする
引っ越す
うーん、いまさらなものばかりである

新しいことをはじめる
これまでやってきたことをつづける
この二つを同時にやることが、先に進むキーワードになりそうだ

そう、どこをフロンティアに定めるか
ですね

2015年7月11日土曜日

行く雲

 父のところから持ち帰ってきた書類のなかに句会の記録が含まれていたので、時間を見つけては父の俳句を拾い出していった。四年分、二百句ばかりが集まった。玉石混淆で、句集を編むほどの数は残りそうもないが、小さな遺句集くらいはつくれるかもしれない。同時に、父の第二句集である『行く雲』も読みはじめた。すると、東京に来て参加しはじめた句会への投稿句と重複するものが結構な数出てきた。「ずるいぞおやじ」、と苦笑しながら目を通していくと、いいなあと思う俳句がいくつもあった。妻を失くした老境に入った男の俳句が身に滲みる。

熱き日のはじめ遺影に声をかけ
遺影にも誕生日あり草団子

なんだか、境遇までオヤジに似てきてしまった。
ただ、この『行く雲』に対する僕の反応は当初冷やかっだった。「書店に並びます」という自費出版商法の誘い文句にイカれていることがミエミエで、ああなんという金食い道楽なんだと思ったが、口には出すことはなかった。今になると、オヤジが句集を編みたかった心情=寂しさがよくわかる

前掲句はあまりにベタすぎて恥ずかしい
むしろ、こんな句の方が、俳句らしい

ポケットに鍵をまさぐる春の闇
独り居の自由不自由日脚伸ぶ

初盆

東京式で新盆を迎えることになった
明日、お坊さんが来てくれる
7月のお盆に戸惑いはあるが、来てくださるのが東京のお寺さん
それで、こういう日程になった
神奈川というところは、7月のお盆と8月のお盆が混在している地域のようで、
スーパーにもお盆コーナーができている
提灯がどうとか、御膳がどうとか、昔からのしきたりはあるようだが、
お坊さんがお経を読みに来てくれるのが一番の供養と、
あまり、風習に拘泥するつもりもない

父のところから持ち帰った大きなご本尊を掛けてみた
ただ、これまで掛けられているのをみたことがない
保存状態も良いとはいえず、破れも目立つ
大正3年と書かれているから、百年前のものだ
曽祖父が当時の偉いお坊さんから頂いたらしい掛軸
縁というのは不思議なもので、そのお坊さんが最後に住職を務めていたのが、
明日来てくれるお寺さんなのだ

2015年7月3日金曜日

海街diary

金沢フォーラスで映画を観る習慣を復活させた
鎌倉が舞台の「海街diary」
予備知識なしに観たのだが、とてもよかった
古い家屋が主役といえなくもない
四姉妹それぞれ素敵だったが、母親役で出てきた大竹しのぶの凄さに感銘を受ける
メーキングビデオを見つけたので貼り付けておきます
本編を観てからの方がよいです