2014年11月8日土曜日

四十九日

四十九日が近づくにつれ
不機嫌になってきた
骨の気配さへ、もうすぐ居なくなってしまう、
ということに狼狽しているのだ
狼狽している私に驚いているもうひとりの私がいて、
更に、「まったくよくできた仕組みだよ」と感心している自分もいる

大阪の菩提寺での法要・納骨はつつがなく
というか、あっけなく終わり
集まってくれた大阪のおババたちの明るさに元気づけられる
その足で、金沢へやってきた

2014年11月4日火曜日

この秋の大井町筆動法
テーマは七夕、野分と続いたのでどうしようか
と思案の末、今月は「栗」を選択
さて、どんな俳句があるのかしらと探してみたら意外に少ない
柿の句は山ほどあるのにね
やはり、色彩的に地味だからかもしれない
一通り選んでみたものの、なにか物足りない
そうだ、良寛さんに栗を詠み込んだ歌はないかしらと
探してみたらありました

月よみの光を待ちてかへりませ 山路は栗のいがの落つれば(良寛)



2014年10月30日木曜日

10月の読書

ウェブ文明論* 池田純一 新潮選書 2013
月の輪書林それから* 高橋徹 晶文社 2005
古本屋月の輪書林* 高橋徹 晶文社 1998
風流らくご問答 立川志の輔・玄侑宗久 文春文庫 2008
おすもうさん 高橋秀実 草思社 2010
センセイの書斎* 内澤旬子 幻戯書房 2006
しんがり* 清武英利 講談社 2013
人生問題集* 春日武彦・穂村弘 角川書店 2009
個人情報ダダ漏れです!  岡嶋裕史 光文社新書 2013

2014年10月29日水曜日

雑感3

『動法研究』最新号の連語欄にあった、Y女史の「寄る辺なき身は、何処にでも行けるのだろうか」という自問に、オヤジの「空広し糸切れ凧の行きどころ」という句を思い出した。Y女史は憎ったらしいくらい上手にこの問いに応えているが、さてこの私は、「ソコ」に辿り着けるのだろうか。

2014年10月23日木曜日

雑感2

結婚三年たって子供が出来なかったら不妊治療を考えるのが一般的だという話を聞いて仰天した。いきなり不妊治療かよと思う。不妊治療となれば、まず最初に行われるのは原因の追求となり、夫婦どちらかが悪い、みたいな話になってしまうのは当然の成り行きで、結果、深く傷ついてしまう人がいる。僕らの間では「子供が出来ないのは夫婦仲が良すぎるからよ」という言い伝えが残っている。実に含蓄に富んだ言葉でであるし、実際、私など素直にそう思っている。いつから子供は授かるものでなくなってしまったのだろう。

雑感1

AppleとFacebook、女性従業員の卵子凍結費用を支援というニュースを見て、ああ、来るべき時代が来てしまった、という感慨を持つと同時に、これから先、ネットとどう付き合っていけばよいのか、深く考えさせられることになった。彼ら=米国のIT企業=がインターネットによって実現しようとしている世界において、生殖技術によって生命をコントロールしていくことは、「自明」のものとして、あらかじめ組み込まれているわけで、「インターネットを使ってるってことは、生殖技術も認めるんでしょ」という世界観(宗教観と呼んでもよい)に飲み込まれないためには、相応の理論武装が必要になる。(以前読んだ、『ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 』(池田純一著 講談社現代新書)には、ここらあたりの事情が書かれている)

2014年10月17日金曜日

金曜日

あの金曜日から四週間
遺影を囲むように供えられていた花たちが
日を追うごとに減っていき、
それに応じて日常の時間が流れ込みはじめる

それでも
遺品の整理などしていると
50年前、就職のため上京した娘に宛てた父親からの手紙なども出てきて
ーつまり、50年間大事にしまい込まれていたということなのだがー
ほんと僕は妻のことを何も知らなかったのだ
という思いが今頃になって募ってくる

ちょうどこのタイミングで
ドイツ稽古会の人たちからの寄書きが届いた
感謝

「出立記」再掲します
9月のところまで遡ってみてください