2014年11月17日月曜日

32℉

会うたびに「お疲れの出ませんように」
と、声を掛けてくださる方がいて、
そう草臥れているという実感もなかったので、
「お気遣い有難うございます」と儀礼的に応じていたのだが、
四十九日を終え、忌明けのお礼を届けたあたりから、
やっぱりオレ疲れてる?
と疲れを自覚するようになった

忌明けのお返しはどうしようかと考えたとき、
思いついたのは、地元に 4 、5年前にできたカフェ
たまに独りでカフェオレを飲みに寄ることもあったが、
カミさんの御伴で出かけるというのが専らだった
この店の紅茶は好きで、よく買ってきて、家でも淹れていた

若夫婦二人でやっているお店で、
相談に出かけて行ったら、「是非やらせて下さい」とのこと
結構な数をお願いすることになるので、
通常業務の妨げにならないか心配したが、
包装から配送の手配のところまで引き受けてくださることになった
だから、私がやったのは、送り状の宛名書きくらいで、あとはもう丸投げ

かなり負担だったんじゃないかと思う
基本、紅茶とコーヒーとクッキーの詰め合わせなのだが、
その組み合わせも、あれこれリクエストされるし、
あとから、クッキーだけの箱を作ってくれと言ってくるし、
結構我儘な依頼主だったかも

とまあ、お陰でひと仕事終えられました
32°Fというのが、お店の名前で、
摂氏零度ということになるのだが、
この店の名前の由来がなんなのか訊いたことなかったな
次行ったとき尋ねてみることにしよう

2014年11月13日木曜日

西光寺から宝慶寺へ

結婚式の記念写真に納まっている人の数27名
時は1987年5月、場所は京都亀岡の西光寺という小さな禅寺
27年後の今、その写真を見直すと、物故された方が9名
四半世紀たつと、三分の一の人が消えてゆくのだ

四十九日の法要を大阪で終え、その足で金沢へ
白山稽古会のあと金沢にもう一泊し、
翌日、福井県大野市の宝慶寺を目指すことにした
27年前、結婚式で導師を務めていただいた和尚が住職をされているお寺である
稽古会仲間が車を出してくれるというので、その言葉に甘えることにし、
他の稽古会仲間とその家族も加わることになり、
結局、車2台、総勢9名(うち子ども3名)の大所帯になってしまった


白山の麓にある白峰を抜け、勝山にある恐竜博物館にも立ち寄り、
宝慶寺にたどり着いたのは午後
すでに冬に備え、雪囲いが施されている
他出されていた和尚を待つ間、宝物館を案内され、道元禅師の肖像を拝み、
更に、この寺の開祖である寂円禅師が座禅されたという坐禅岩に案内していただく
絶景! 十年分の紅葉を観た心地である


お寺に戻り、お経を上げていただく
三年半ぶりに和尚と再会し、妻逝去の報告
亀岡西光寺に始まった長くも短かった旅が、
時代を一巡りして、福井宝慶寺にたどり着くことで完結した
そんな気分

お寺の皆さま、付き合ってくれた仲間に感謝



2014年11月8日土曜日

四十九日

四十九日が近づくにつれ
不機嫌になってきた
骨の気配さへ、もうすぐ居なくなってしまう、
ということに狼狽しているのだ
狼狽している私に驚いているもうひとりの私がいて、
更に、「まったくよくできた仕組みだよ」と感心している自分もいる

大阪の菩提寺での法要・納骨はつつがなく
というか、あっけなく終わり
集まってくれた大阪のおババたちの明るさに元気づけられる
その足で、金沢へやってきた

2014年11月4日火曜日

この秋の大井町筆動法
テーマは七夕、野分と続いたのでどうしようか
と思案の末、今月は「栗」を選択
さて、どんな俳句があるのかしらと探してみたら意外に少ない
柿の句は山ほどあるのにね
やはり、色彩的に地味だからかもしれない
一通り選んでみたものの、なにか物足りない
そうだ、良寛さんに栗を詠み込んだ歌はないかしらと
探してみたらありました

月よみの光を待ちてかへりませ 山路は栗のいがの落つれば(良寛)



2014年10月30日木曜日

10月の読書

ウェブ文明論* 池田純一 新潮選書 2013
月の輪書林それから* 高橋徹 晶文社 2005
古本屋月の輪書林* 高橋徹 晶文社 1998
風流らくご問答 立川志の輔・玄侑宗久 文春文庫 2008
おすもうさん 高橋秀実 草思社 2010
センセイの書斎* 内澤旬子 幻戯書房 2006
しんがり* 清武英利 講談社 2013
人生問題集* 春日武彦・穂村弘 角川書店 2009
個人情報ダダ漏れです!  岡嶋裕史 光文社新書 2013

2014年10月29日水曜日

雑感3

『動法研究』最新号の連語欄にあった、Y女史の「寄る辺なき身は、何処にでも行けるのだろうか」という自問に、オヤジの「空広し糸切れ凧の行きどころ」という句を思い出した。Y女史は憎ったらしいくらい上手にこの問いに応えているが、さてこの私は、「ソコ」に辿り着けるのだろうか。

2014年10月23日木曜日

雑感2

結婚三年たって子供が出来なかったら不妊治療を考えるのが一般的だという話を聞いて仰天した。いきなり不妊治療かよと思う。不妊治療となれば、まず最初に行われるのは原因の追求となり、夫婦どちらかが悪い、みたいな話になってしまうのは当然の成り行きで、結果、深く傷ついてしまう人がいる。僕らの間では「子供が出来ないのは夫婦仲が良すぎるからよ」という言い伝えが残っている。実に含蓄に富んだ言葉でであるし、実際、私など素直にそう思っている。いつから子供は授かるものでなくなってしまったのだろう。